マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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杣之内春の彼岸講

2008年05月04日 07時21分31秒 | 天理市へ
天理市杣之内(そまのうち)町木堂(きどう)の八王子さんは春と秋に彼岸講による行事が行われている。

彼岸講は18軒だが、講のお家は春、秋、それぞれ別々に構成されている。

今日は春の彼岸講中の集まりで、彼岸の中日、地区の南方に位置する山中に鎮座する八王子さんへ登り参拝する。

昼前、10人ほどの講中はトヤのお家に集まる。

定刻になると石上神宮から授かった御幣持ちを先頭に、五枚笹を納められたご神体の館を抱えるように持つトヤ。

後ろにはお神酒などの神饌やキョウ膳を持つ者が続く。

昨日から降り出した雨は止まない。

ぬかるみになった山道を登るのは始めてだといい、雨傘に長靴を履いた参拝は記憶に残ることだろうとおっしゃる。

頂上に到着すると八王子さん碑に御幣を立てかけ、館を前に置く。

その前には高く盛り上げた赤飯にサトイモ、ゴボウ、ダイコンなどのキョウ膳が三対並べられる。

灯明を点けて一同は神事に則り拝礼する。

しばらく歓談したのち再び拝礼して彼岸講の行事を終えるのだが、秋の彼岸講とはどのような相違点があるのか、とても興味深い。

(H20. 3.20 Kiss Digtal N撮影)