生後50日の母の写真。可愛いですね!
今日は母の誕生日です。生きていたら93歳。長寿でお元気な人たちの話を聞くと、母ももっともっと長生きできたのに、、、などと思いますが、これも天命なのでしょう。
母の「自分史」より
『大正六年十月十四日、中国の山東省済南の外務省の官舎で私は生まれた。父三十二歳、母二十六歳の時である。当時父はまだ外務書記生だったと思うが定かではない。
二歳上の姉は母親似の二重まぶたで、生まれたときから美しくおとなしい赤ん坊だったという。父親似の私は、色こそ白いが一重まぶたの元気の良い子であったらしい。
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テニス、俳句と多趣味な父であったが写真も上手でパリに滞在していた時の写真はもとより、折にふれて家族の写真も沢山残っている。私が結婚するとき、父親の感傷もあったのだろう。父は私の写っている写真をすべて集めてアルバム二冊にまとめてくれた。そして日付と場所もすっかり書き込んでくれたのである。お陰でいつでも幼い日の自分に出会うことが出来て楽しい。・・・
一番古いのはわたしの生後五十日のものである。紋の入った産着を着せられた赤ん坊の私が、よく見ると七十二歳の現在の私とどことなく似ていて、正に私であることが面白くもあり不思議でもある。そしてこの写真は数えきれない程ある私の七十年間の写真の中で、一番美しく可愛らしくて、私の最も好きなそして自慢の写真なのである。』
多彩な人生はこうして始まり、良い人生を生き切ったのですよね。
お母さま、お誕生日おめでとう。生まれてくれて、父と共にSV家の歴史を築いてくれて、ありがとう。(三女)