ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

熊野詣とパンダ見物(2):パンダ見物

2015-04-20 13:17:30 | 日常
           

<4日目>
風は冷たいものの太陽が顔を出している中、朝から白浜のアドベンチャーワールドに。12月に生まれたパンダの子供2匹が期待通りの可愛らしさで、皆大感激。

        

        

縫いぐるみのような2匹がよちよち歩きまわり、切り株によじ登ったり落っこちたり。

        

子供のパンダを見るのはさすがに室内のガラス越しで人垣も二重になっていたけれど、外で普通に飼われてのんびり竹を食べているパンダもいて、上野動物園の混雑と騒ぎが嘘のよう。

そして何より驚いたのは、Hさんがこの子供達”桃浜”(トーヒン)”桜浜”(オーヒン)の名付け親の1人だったこと。う~ん、そんな才能もあったとは。

更に、パンダなどに直に餌をあげることができるという1日1組3名まで限定の事前予約のツアーがあり、Hさんの強いお勧めで参加。バックヤードでパンダとサイ、カバに餌をあげてきました。

熊野古道とアドベンチャーワールドでは客層が全然ちがいますが、特に熊野古道で目についたのはトレッキングスタイルの外国人のグループ。春休み明けで、しかも雨が続いていたせいか旅行客が少ない中、神事を見学していたナショナル・ジオグラフィックのツアー客を始めとして、私達と同年代のグループを何組か見掛けました。共に世界遺産であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路と熊野三山への熊野古道に「姉妹道協定」が結ばれていることも影響しているのでしょうか。

ちなみに今回の私達の恰好は、健脚の1人がニッカーボッカーに大きなリュックと本格的な山歩き姿で、もう1人もしっかり歩く恰好、対する古道歩きを断念しているHさんは傘とキャリーバッグという観光スタイル。私はその中間のどっちつかずで、気合の入り方の違いに羽田で落ち合った時に皆で思わず笑ってしまったものです。

今回の旅は体調と天気が万全ではなく、ちょっと歩き足りない面もあったけれど、Hさんの怪我のお陰で?全行程レンタカーを利用することができたり、熊野本宮の例大祭を楽しめたりと、どちらかというとプラスに転じた面が多かったような気がします。

全員のよく飲みよく遊ぶ精神も健在で、熊野とアドベンチャーワールドを熟知し、サービス精神に富むHさんの尽力もあり、満足満足の4日間となりました。(四女)
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熊野詣とパンダ見物(1):熊野詣

2015-04-20 13:17:04 | 日常
           

少し古い話しですが、4月12日から15日まで熊野古道歩きとパンダ見物に和歌山に行ってきました。奇妙な組み合わせですが、山歩きが好き、且つ動物(特にネコ)好きの熟年女性4人にとっては最高の組み合わせ。12月からプランを立て始め、着々と完璧なプランができていたのですが・・・。

なかなか予定通りにはいかないもの。メンバーの一人Hさんが足の甲を骨折したり私が脚の筋を軽く損傷したり。加えて中2日が大雨の予報で古道歩きが無理かもという話になったりで、出だしからプランに変更を余儀なくされました。

           
 <1日目>
紀伊白浜空港に8時40分着。この日の天気はまずまずだったけれど、現地で確認した2日目は大雨の予報。当初2日目に予定していた長い古道歩きを、天気な内にと1日目にずらすことにしました。

皆で古道出発点の滝尻王子を参拝してから、宿泊予定の民宿(いろり庵)で落ち合うことにして、元気な2人が古道に踏み入り、私とHさんはレンタカーで牛馬童子に移動。

私も少しは歩いておきたかったので、牛馬童子から近露まで30分程古道を歩くことにして、短い区間でしたが杉木立の中の静かな山歩きと、杉の根元に立つ意外なほど小さいく可愛い牛馬童子を楽しんできました。

ところがその後、近露で待ち合わせしていたHさんと、繋がるはずのドコモが繋がらなくて会えないというハプニング。結局、宿までけっこうな上り坂の車道を30分以上歩く羽目になってしまいました。どうも私の機種(10年前のガラ携)が古過ぎたのが繋がらない原因だったようですが、そんなのってあり?

古道歩きの2人は滝尻から近露までたっぷり6時間歩き、登りばかりの山道に閉口したようですが、温泉に入り、宿の心づくしの美味しい夕食とお酒で癒されて、十分充実した1日となったようです。

夜になると風が出てきて、寝ているとびゅーびゅーと吹き抜ける音で目が覚めるほど、まるで嵐のようでした。

           

<2日目>
朝起きると恐れていた以上の風雨。雨がひどくなければ発心門から本宮まで3時間くらい古道を歩こうと言っていたのですが、余りの悪天候に断念。その代わり、熊野本宮参詣と、偶然日にちがかち合った本宮の例大祭、そして湯の峰温泉の”つぼ湯”を楽しむことにしました。

           

例大祭は4月13日~15日に催される熊野本宮最大の神事で、13日は湯登(ゆのぼり)神事の日。朝本宮を出発した40人ほどの行列が湯の峰温泉の斎屋(ゆや)で湯垢離して、湯粥で昼食。八撥(やさばき)神事をした後、大日越えで本宮(大斎原)に戻って宮渡神事を行うという1日掛かりのお祭り。9時半に本宮に着くと丁度、稚児さんを含む行列が本宮からの道を歩き出したところでした。

           

私達のこの日の宿も湯の峰だったので、本宮を参拝してから早目に現地入り。この日だけ斎屋の前に出るお接待で温泉がゆや温泉コーヒー、温泉卵をいただいたりしていました。

                                  
目的の八撥神事は本来湯の峰王子で行われるところ、雨なので引き続き斎屋で行うことに変更されていたのですが、頼むと簡単に見物が許されました。

二間続きの広い座敷で行われた神事の見物人は外国人ツアー客10人以上も加わり20人近く。厳かな雰囲気を壊さないように静かに座って神事を見守ることができるだけかと思っていたら、近くまで行って写真も撮り放題。元来外で行われる神事なので大らかなのでしょうか。

        
        
この神事の主役は何と行っても稚児さん達。「熊野の神は稚児の頭に宿るとされ、神事の間以外は稚児を地面に降ろしてはならず、移動の際はウマ役の父親が肩車をする」とのことで、5人の礼装した2-3歳の稚児さん達は、本宮から出発する時は父親の肩の上で手を振ったりして楽しそうでしたが、その後の一連の行事で疲れ果てたのでしょう、宮司や神官による神事の最中は殆どの子が居眠りをしており、稚児に神霊を憑依させるという儀式の最中も半分寝たままという何とも微笑ましく和やかな神事でした。

        

世界遺産に登録されている”つぼ湯”は2人入るのがやっとの小さな岩風呂。小川の横の簡素な小屋の中は岩がむき出しで、乳白色のお湯は水でうめて入るほどの高温。申し込み順に30分交替で入る制度なので、神事のあと2人ずつに分かれて楽しみました。今のところ誰も筋肉痛を訴えていないのは、小栗判官が蘇生したとされるほどの温泉の薬効のお陰なのでしょうか。

        

<3日目>
昨日の熊野本宮での参拝に続き、今日は神蔵神社(速玉大社の摂社)、速玉大社、那智大社、青岸渡寺、那智の滝を参拝。熊野古道最後の長い参道を登りつめたところにある熊野本宮はやはり別格の佇まい。

        

また神蔵神社も御神体の巨岩まで杉木立に囲まれた538段もの石段が続くひっそりとした趣きのある神社でした。Hさん以外の3人で片手に杖、片手に傘という心もとない姿で登ってきましたが、石段は特に登り始めの200段の幅が狭くて急で上り下りがとても大変。2月のお灯祭りでは松明を手にした男達がそこを上から一気に駆け下るというのが信じられないほど。その勇壮な様は下り竜に例えられているとのことで、一度見てみたいと思うのですが。

勝浦でまぐろ定食のランチを食べた後は串本で橋杭岩や、古座川の一枚岩に寄りながら一路白浜温泉に。この日1日中降り続いた雨が白浜に着く頃になってやっと上がり、海の向こうに綺麗な夕日が沈んでいきました。(四女)
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