昨日5月3日は憲法記念日です。例年この日は日比谷公会堂・日比谷公園で憲法集会がありましたが、今年は大きな会場を使って東京周辺のいくつかの集まりをひとつにまとめようという主催者の意向で、横浜みなとみらい・臨港パークでの開催となりました。
今回の催しは、臨港パークに設置された舞台を使ってのプレコンサート、呼び掛け人の発言や政党挨拶、リレートークと、発信者とそれを聞く聴衆という形式で、集会後のパレード(デモ)はありません。
それに物足りなさを感じる人のために、集会前に「5・3憲法集会に行こうよパレード」も企画されていたので、友人と共にそちらから参加することにしました。
9時半京急線「神奈川駅」に集合。スタート地点の神奈川公園に行きました。10時にパレード出発。朝早いのに、結構な人数(300~400人)が参加し、「戦争反対」「辺野古基地NO」「脱原発」のテーマ別のグループに分かれて、コールをしながら、臨港パークに向かって30分ほど歩きました。(私たちは、「戦争反対」グループに参加。)
初めて来た街ですが、高層ビルが立ち並び、ゴミひとつない清潔な町並みは、驚くほど綺麗だけれど、スーパーもコンビにも商店も見当たらず、人間の温もりが余り感じられません。私たちのコールを届けるべき住人の姿も見られないし、「暮らすにはどうかな~」などと暢気な感想を話しながら、初夏の風に吹かれてのパレードでした。
集会の開始は12時半ですが、パレード組は11時前に会場に到着。早い者勝ち、ということで、舞台正面の大きな木の陰に陣取りました。
開始時間が近付くにつれ、人々がどんどん集まってきます。いつものように私たち世代も多いですが、学生や子供連れの若い世代も大勢参加していて、時々「迷子のお知らせ」が放送されたりしていました。やはり若い人たちの中に「戦争に参加する可能性」は自分たちの問題として、本気の危機感を抱く人が増えているということでしょうか。
プレコンサートでは、坂本九のお嬢さん大島花子さんの歌が、胸に沁みて良かったです。メインステージは大江健三郎さん、樋口陽一さん澤地久枝さん、雨宮処凛さん、香山リカさん、落合恵子さんとお馴染のメンバー。皆さん真剣で本気のメッセージで、頭が下がりますが、正直もう少し新しい何かがないと、今の閉塞状況は変えられないのではないかな。
トップの写真(今日の東京新聞から拝借)のように3万人が集まったのは壮観で、それなりに成功だったと思いますが、問題はこれからどうすれば良いのか。それを皆で考えていかなくげはいけませんよね。ふう、、。(三女)