11月5日。皆さんは夜中に喉が渇いて咳が出たとか、1時にあるいは3時に目が覚めて眠れなくなったなど、若干問題があったようですが、私自身は猫に邪魔されずに久々にグッスリ眠って、朝6時に爽快な目覚めとなりました。
この日も快晴。ベランダから甲斐駒ケ岳、玄関先から富士山が美しく見えます。
朝ごはんは、生野菜サラダ、南瓜サラダ、ハム、麦芽パン、田舎パン、コーヒー。食後にリンゴ。生き生きと元気の良い野菜や果物を食べられて、身体に力が湧いてきます。日頃東京で買っている野菜たちの元気の無さ、量の少なさ、値段の高さを思って、少し悲しくなりました。
長女夫婦は朝食が終ると直ぐに帰宅の途に。私たちは、せっかく近いのだからと、ノーベル賞を受賞した大村智さんが作ったことで今話題の「韮崎大村美術館」に行ってみることにしました。
実は、韮崎は終戦間際にSV家が疎開した所で、母にとっては辛い思い出の場所のようでしたが、話を聴くだけだった私にとっては、なんとなく第二の故郷のような、懐かしい感覚があります。
左に色とりどりに紅葉した七里岩を、正面に富士山を見ながらの国道20号のドライブは快適でしたが、橋を渡った辺りから細い道を回りこんで行くようなルートになって、運転手さんたちは少々苦労したようです。
美術館前の駐車場は車がいっぱい!訪れた人たちは、思い思いに大村さんの写真の前で記念撮影をしていました。
1階展示場には、主に女流美術作家の作品を、2階展示室には鈴木信太郎氏のコレクションを展示しています。「山葡萄と少年」「猫とここちゃん」など女性らしい繊細で可愛らしい絵や、フランス絵画の影響を受けたと思われる絵など、好きな作品、興味深い作品が4、5点ありましたが、残念ながら絵葉書も売っていないし、自分の記憶に止めるしかないようです。
ついでに隣接する白山温泉の正面まで行ってみました。こちらもこじんまりと落ち着いた良い感じの建物ですが、今は大村さんの写真がデカデカと飾られています。いつか時間に余裕が有る時に、入ってみたいと思いましたが、今回入浴はパス。
美術館や温泉の周辺には、柿畑があったり、遠くに甲斐駒ケ岳や富士山が見えたり、野の花が咲いていたりと、長閑な光景が広がっています。立派な仕事をして、文化や寛ぎの場所を故郷に提供するなんて、何と素敵で、幸せな人生なんでしょう!適うものならあやかりたい、、、あ、勿論、無理ですが(汗)。
ここで次女と四女とお別れ。私たちは、韮崎インターから高速に乗って、またまた富士山を眺めながら快適な走りを続け、昼過ぎに無事東京に戻りました。(三女)