ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

プラハ国立歌劇場オペラ「魔笛」

2016-11-05 17:44:29 | 日常
           

昨日はオーチャードホールで上演されたオペラ「魔笛」を見てきました。

去年の夏ウィーンでモーツアルト・コンサートを聴きに行った時、プログラムの中に、「魔笛」の中のパパゲーノのアリア「俺は鳥刺し」とパパゲーノとパパゲーナのデュエット「パ、パ、パ」があって、とても楽しかったので、一度オペラとして観てみたいと思っていました。

          

あらすじ:
『山の中で、タミーノ王子が大蛇に襲われているところを助けてくれた三人の女性は、夜の女王に仕える侍女だった。タミーノ王子は、夜の女王の娘パミーナ姫が、邪悪な魔法使いザラストロに捕らえられていることを知り、さっそく取り戻しに出掛ける。三人の侍女は、タミーノ王子に魔法の笛を与え、彼のお供をする鳥刺しのパパゲーノには、魔法の鈴を与えて送り出す。
 ザラストロの神殿に到着したタミーノ王子は、ザラストロが邪悪な魔法使いではなく、高僧であることを知る。彼は、パミーナ姫と結ばれるために、ザラストロの試練を受けることを決意する。  パミーナ姫は、愛するタミーノ王子が、口をきいてくれないことを嘆き自殺をはかるが、三人の童子に彼の変わらぬ愛を告げられ、共に火と水の試練に挑む。
 一方、恋に憧れるパパゲーノは、魔法の鈴のおかげで難を逃れ、パパゲーナと言う可愛い恋人を得ることができた。
 ザラストロへの復讐に燃える夜の女王は、三人の侍女を従え、ザラストロの宮殿に乗り込もうとするが、電鳴と共に地獄に落ち、世界は平和で満たされる。』(「1分間で読むオペラストーリー」より)

          

誰が良い人で誰が悪人か分かり辛かくて混乱したり、全体のトーンが思った以上に重かったり、パパゲーノもイメージしていたほど陽気ではなかったりで、ちょっと期待とは違った舞台でした。

また一番の売りだった夜の女王役のエカテリーナ・レキーナさんが体調不良で来日せず、代役の人の声が苦しそうだったのが残念でした。

一方、バミーナ役のユキコ・キンジョウさんは声が美しく声量もあって見た目も華やかで素敵でした。そして、全員が登場したフィナーレはさすがに色彩豊かで美しく、オペラの豪華さを堪能させてくれました。(写真は新聞広告とパンフレットから)

+++

          

ところで、オペラの前に、新宿・京王デパートの「旭鮨」で月命日の集いをしました。参加は長女夫婦、次女、四女と私の5人。夫も参加の予定でしたが、膝が関節炎になりかかっていて痛いということで急遽欠席(オペラもパス)となりました。

松茸入り茶碗蒸しに釣られて秋のランチセットを注文。お酒も、菊正宗のひやおろしを頼んで、「次があるから余り飲めない」などと言いながら、美味しくいただいてしまいました。

          

ばらちらしも握りもとても美味しかったです!(そんなわけで、オペラの前半は正直夢見心地?でした。)(三女)
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ゴッホとゴーギャン展

2016-11-03 16:24:26 | 日常
           

東京都美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」を見て来ました。

オランダの牧師の家庭に育ったゴッホ(1853-1890)とペルーで幼年期を過ごしたゴーギャン(1848-1903)が、ゴーギャンがゴッホの誘いに応じる形で1888年、南仏アルルで二ヶ月間共同生活を送ったことは有名です。今回の絵画展は、二人がどのように違った個性を持ち、互いにどう影響し合ったかが感じられるような展示になっていました。

          

ゴッホの「収穫」とゴーギャンの「ぶどうの収穫、人間の悲惨」。共に1888年の作品ですが、調和が取れて美しく写実的なゴッホの風景画と、アルルのブドウ畑の収穫にペルーの物乞いする女性を挿入したゴーギャンの想像の世界との対比が、二人の個性の違いを際立たせています。

          

ゴッホの「恋する人(ミリエ少尉の肖像)」(1888年)とゴーギャンの「タヒチの3人」(1899年)。「タヒチの3人」は、ゴーギャンが憧れの地タヒチ滞在中に創作した、ゴッホと別れて10年以上後の作品ですが、こうして並べて見ると色遣いなどにゴッホの影響があるように感じられます。

          

ゴッホの「ゴーギャンの椅子」(1888年)とゴーギャンの「肘掛け椅子のひまわり」(1901年)。ゴッホはアルルに来るゴーギャンに肘掛け椅子を用意し、室内に「ひまわり」の絵を飾って歓迎。「ゴーギャンの椅子」の絵は、椅子の上に蝋燭と本を配して、ゴーギャンの知性を讃えたのだそうです。

一方、ゴッホの死後ゴーギャンは、ゴッホが嘗て自分のために用意してくれた「肘掛け椅子」と「ひまわり(の絵)」を描くことで、ゴッホへのオマージュとしたようです。

こうして、一緒に暮した間、芸術観の違いなどで激しい議論をし、わずか2ヶ月で共同生活の破綻を迎えた二人でしたが、終生に亘り互いへの尊敬と友情を持ち続けていたことが、この2枚の絵からも分かります。

二人の関係の物語性も興味が無くはありませんが、夫々の作品を合わせて見ることによって、今まで気付かなかった夫々の魅力に改めて気付かされたような気がする絵画展でした。

  

今日は雲ひとつない素晴らしい秋晴れ!混雑した館内から外に出ると、少し木々が色付いた上野公園は、ただ歩いているだけで晴やかな気分になるような、本当に気持ちの良い空間が広がっていました。(三女)
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イタリアの新酒「ノヴェッロ ファンティーニ」

2016-11-01 21:43:06 | 日常
           

ボジョレー・ヌーヴォに先駆けて、イタリアの新酒(ヴィーノ ノヴェッロ」が日曜日に届きました。

今年はアプルッツオ州のファルネーゼという生産者による「ファンティーニ」というミディアムボディの赤ワインです。新酒ながら香りが高くしっかりした味わいで、とても美味しい。さすが、茗荷屋さんの見立てに間違いはありません。

           

ワインにあった料理を本格的に作るのは大変なので、今日、フランス語クラスの帰りに渋谷のフードショウに寄って、「SOZAI」という店で「ワインと楽しむオードブルセット」(焼き野菜、生ハム、キッシュ、きのこのアヒージョ、生春巻き、海老パスタ)とローストビーフ・サラダを買ってきました。

手抜きではありますが、ワインの美味しさが引き立つおつまみを色々あって、結構楽しめます。

このところ原則お酒は控えめにしているのですが、久々に我が家で、美味しいワインをゆっくり、心行くまで味わいました。(三女)
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