Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

今年の便り

2007-04-16 10:43:12 | 家族・人






今日は今にも降り出しそうな曇り空。

かなりの花びらが、散っていました。

今年は、ひまなはずが・・・
花見に出かけないうちに桜が終わってしまいそう。

このところ、春の海のような「のたりのたり」のわが家に
実際の地震以外にもちょっとした激震がありました。

でも、その間にも地震を心配した旧知の先輩からTELがあって
世の中、捨てたものじゃないな・・。と。
わたしをイザと言う時はいつも気にしてくれている人がいることが
この数日間のあとの慰めになりました。

ありがとう。伝えきれない位、ありがとう。



彼女は、不思議なひとです。
中堅のアパレルにいたとき、特別な高級ブランドを立ち上げるデザイナーについて、オートクチュール出身の腕のいいパタンナーとして入社してきました。

片や私は安価なブランドをスタートしたばかりの新米デザイナー。
あまり接点のない別のブランドに在籍しながら、いったん何かの偶然から言葉を交わすようになると、時として口うるさい先輩・世慣れた姉・まれには対等な友人のように公私にわたり、8才という年齢差を越えて親しくなっていきました。

私の転職後、付き合いも途絶えたかのように見えていました。
そして、彼女に連絡しないままその後青年海外協力隊に参加。
ところが、事務所以外誰にも日程を知らせていなかったのに、2年後帰国した時、ただ一組、空港のゲートでわたしを出迎えてくれたのが何も知らないはずの彼女と赴任中に出会い結婚した彼女のご主人でした。

そして又数年。滋賀の新築のわが家にスズランやマーガレットの苗やうつくしいレースのテーブルクロスを持って真っ先に祝ってくれたのも東京から駆けつけた彼女。

その登場の仕方は、いつも唐突でありながら決して迷惑ではない絶妙なタイミング。
それどころか、どんなに親しい身近な人よりいきなり心にストレートに飛び込んでくるような現れ方なのです。

年賀状すら毎年、必ず書き、毎年必ず来たことがありませんが
「ずっ~と、アンタのこと考えてるよぉ。」
と九州弁で言われるまでもなく、
「そうだろう。そうでなければ、いつもあんな風に登場出来るわけがない。」
と信じていられる人です。

彼女は、いつもバイタリティーに溢れて
「すごいんだよ~。」「たのしいよ~。」
「おもしろいよぉ~。」「あんたもがんばり~。」が口癖。

今回、何の話題で上記の言葉を連発したかと言えば、家の前にゴミ集積場が出来て地域で十数年前から反対運動が続いているとのこと。彼女は住民代表の一人に選ばれて他の土地や他の種類の環境問題なども手当たり次第勉強していったそうです。
そしてその過程が「すごいんだよ~。」「おもしろいよぉ~。」で、その長年の闘争の結果、すこしずつ話し合いの場の空気が変り、事態に改善のきざしが見えてきたことが「たのしいよ~。」だそうです。不屈の精神に、いつもあっけにとられます。

「そう。あなたのように前向きに立ち向かっていけば、どんなことでも自分の栄養になっちゃうのかもしれない。
あなたのようなタフな継続性はないものの、うん、私も他人を恨まず、自分を大切に成長させていく人間でありたい。ガンバリマス!!

今度会うとき、あなたは何に熱中しているんだろ。」


 

コメント (4)
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