偶然、図書館の通りすがりの書架でこの本が目に留まった。
『六十代からの・・・』に喰いつく。
『からの・・・』は、嬉しい。
このところ、年齢に関しては求人広告の『まで』ばかり目にして
いてうんざりしていたのだ。
エッセイ教室は、時折コメントを寄せてくださるたまむしさんも、
『たまむし文章講座』を設けていらっしゃいますが。。。
Blogを書きつづけていると、
「もう少し伝わる文が書けたらなぁ。」と思う。
そんなわけで、たまむしさんの通信講座に
申し込みを考えもした。
ところが絵を習うことで、絵を描くことが苦手になって
しまったトラウマもあって、文章作法に関して
真剣に学ぶことを逡巡してしまう。
というわけで、この本のタイトル、
『六十代からの・・・』に惹かれて借り出ししたものの
正直、最後まで読み終えることが出来るか半信半疑だった。
ところが、暗に反して終始興味深く読み終えたのは
この本が単にエッセイの書き方のノウハウに留まらず
『書く』ことの効用・それを開示することの意義を
とても楽しく力強く語りかけてくれたからだろう。
それは、公開するということでBlogに共通する。
<なぜ、拙い文を書きつづけるのか?>
<きれいごとばかり書くことに価値はあるのか?>
<何をどう書き続けていこうか?>
日頃抱いていた疑問に対する明確な答えが
この本の中にあった。
「恨みも痛みもドロドロのまま流し込む」日記では
ないものを書いていこう。
「誰が読んでも(つまりあとから自分が読んでも)
傷つかない文章」を書こう。
「継続的に自分の世界を見せ合い、語り合う仲間」を
さがそう。
「書き手の思い込みが強くて、読み手に伝わらない」
ことのない文章を心がけよう。
「」内、引用。
最後に〔エッセイの効き目〕と題された一文の抜粋
ここには人生の真実がすべてある。
人と出会い、本と出会い、折にふれ、
繰り返し出会うことができる。
深く成長した自分自身と出会うことも。