Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

今回の本

2007-12-20 12:38:15 | 






  

    

    


□ 別冊『太陽』クマガイ モリカズ   
     何もかも、すごくステキ。美術にとりわけ興味のない人にでも
     この本を見せて廻りたい
とおもうような作品とその人柄。
     自由に、意のまま生きながら芸術に真摯で
     いきものを愛し、人好きで人にも愛された人。

□ ベルンハルト短篇集 ふちなし帽
     トーマス ベルンハルト (著), Thomas Bernhard (原著)
     西川 賢一 (翻訳)
     文章の雰囲気、あらすじは一つひとつ味もひねりもあって
     面白いのに。。。どこか肌が合わない。
     入り込めなかった。
     弱者の妥協や屈折した人生観・生き方にどうしても
     反発してしまう。

□ 聖地チャームンディ・ヒルへ
       ―「気づき」までの1001の階段

     Ariel Glucklich (原著) 小川 敏子 (翻訳)
      インドへ友人に誘われるまま療養に来た青年が聖地に
     続く階段で出合った老人は青年を導くかのように寓話を
     語り始める・・・。

      インドへ向かう人は、どこかこんな出会いを期待
     している部分があるのかもしれない。
     実際、インドで聖地を訪れると、どこからかふわりと訪れる
     怪しげなガイドや、いたるところで修行する人を見かける。
      著者もそんな実体験から刺激されての執筆かと想像したら
     ヒンドゥー教、サンスクリット文学を専門とする大学教授だった。   
      青年に声を掛けてきた不思議な老人の寓話は宗教観
     にそったインドの人々には理解しやすいものなのだろうか?
      
      インドの賢老人とアメリカ人の青年の会話の間で、
     どちらの文化にも属さない日本人である自分を意識しながら、
     この本は青年と一緒に老人に翻弄されながら面白く
     読み進んだ。

□ 理想的な結婚の後始末
     エイヴリー・コーマン (著), 大谷 真弓 (著)
     原題 『A Perfect Divorce』: 完全な離婚。
     この本に書かれているのは、ずばり離婚後両親と
     その一人息子が、それぞれのあたらしい居場所を
     見つけて、大きなダメージから再び立ち上がるまでを
     描いている。
     といってもその離婚は、それほど悲惨だったわけではない。
     両親の双方が経済的恵まれて、双方が息子を大切に
     思っている。息子も、反発する事無く親の離婚を受け止め
     やがて自立していく。

     心に残るのは両親のそれぞれが一人暮らしの息子の部屋で
     1つの家族としてうまくいっていた頃の三人の写真が
     飾られているのを見て、息子の心中を知りショックを
     受けるシーンだ。離婚にあたって、子供が受けるいたみを
     この本の主人公達は過小評価していたのだ。

     この本は、おしゃれなTVドラマを見ているよう。
     それでいて離婚後のそれぞれの心の中の復縁の可能性や
     互いの新しい家族関係や恋愛・仕事を軽妙に描き
     ながらも、大人のエゴや社会的なヒエラルキーなど
     随所に生々しく現実感を現し、・・・見かけより中身があった。
     最後はちょっと息子の未来を中心に、ご都合主義に
     景気よくハッピーにまとめてしまっている感あり。
     
     
□ ミルン自伝 今からでは遅すぎる
      A・A・ミルン (著), 石井 桃子 (訳)
     『クマのプーさん』の著者の自伝。
      恵まれた幼少期と恵まれた才能。
      努力しても本人より秀でることのなかった兄を
      何度も協調するあたり。。。鼻持ちならない。
      インテリのやさしいおとうさん像を想像していたので
      読まない方がよかったかな。^^;

□ 12番目のカード
      ジェフリー ディーヴァー (著) 池田 真紀子 (翻訳)
      内容(「BOOK」データベースより)
      ハーレムの高校に通う十六歳の少女ジェニーヴァが
      博物館で調べものをしている最中、一人の男に
      襲われそうになるが、機転をきかせて難を逃れる。
      現場にはレイプのための道具のほかに、タロット
      カードが残されていた。単純な強姦未遂事件と
      思い捜査を始めたライムとサックスたちだったが、
      その後も執拗にジェニーヴァを付け狙う犯人を
      まえに、何か別の動機があることに気づく。
      それは米国憲法成立の根底を揺るがす百四十年前の
      陰謀に結びつくものだった。そこにジェニーヴァの
      先祖である解放奴隷チャールズ・シングルトンが
      関与していたのだ…。“百四十年もの”の証拠物件を
      最先端の科学捜査技術を駆使して解明することが
      できるのか?ライムの頭脳が時空を超える。

      うーん。残念。貸し出し期間切れで読み終えることが
      出来なかった。予約が多くついているので、
      再度借りることはないだろう。どこかで、ブックレヴュー
      を読んで借りてみたけれど、面白さをすごく感じる
      とこまで至らなかったし。。。



 
コメント (5)
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