『聖ヒエロニムス』/ペレダ 模写 2000年
混合技法 板に綿布貼り 22.7×16.0cm
原画は、http://art.ciao.jp/htm/b0013.htm
『聖ヒエロニムス』 アントニオ・デ・ペレダ 1643年
カンヴァス105×84cmプラド美術館:マドリード
この模写は、テンペラ画と油彩の混合技法で描いた。
書斎のヒエロニムスはモチーフとして珍しくはない。
けれど、この原画を描いたペレダは、これほどの技量がある
にもかかわらず、今まで耳にしたことのない画家だったので、
書庫から出してもらった古い図録で偶然出逢わなければ、一生
知ることはなかったかもしれない。
原画となる宗教画を探しながらページを繰ってこの絵に
出逢った時、漠然としていたものが、思っていた以上の形と
なって目の前に現れたことに興奮した。
「聖ヒエロニムス」は痩せこけた粗末ななりの老人となって、
本とインクつぼを前にして天をあおいでいる。
このストイックな聖人の姿が四十の手習いをしていた私の
心に響いた。
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