夏服への入れ替えはゴールデンウイーク前に終えてしまいました。昔は衣替えが夏の入り口みたいに思いましたが、最近は春の盛りの行事みたいになってしまいました。
みなさんは夏の入り口をどこに見つけますか。昔々読んだレイ・ブラッドベリの小説「たんぽぽのお酒」で少年の夏の入り口は、お酒作りの為のたんぽぽ摘みでした。
若い少年の燃えるような夏を過したいのではありません。さわやかに過ごしたいので、それにあった夏の入り口を探します。
亡父はさくらんぼが好きで、6月にお初が出回るとそれをつまみにビールを飲みました。そんな父親の影響で、6月のさわやかなお休みの昼下がり、サクランボをつまみながらビールを飲むのが私の夏の入り口です。(今日は残念な天気ですが。)
贅沢だと怒らないで下さい。毎年サクランボを山形から送って下さる方がいるのです。今年の入り口は今日になりました。
たんぽぽのお酒のダグラス少年は新しいスニーカーをはいてひと夏を駆け抜けましたが、このギター小僧たちも夏を走ります。
ベースのマーク・ジョンソンがリーダーで、P・メセニーとB・フリゼールのツインギター、ドラムスがジョーイ・バロンというカルテット演奏です。
1曲目から夏の朝、アメリカの乾燥した朝です。
2曲目フリゼールのカントリー調のちょっとミズリーの空を思わせる演奏です。
3曲目タイトル曲“”サマー・ランニング”昔の夏は走ることが出来たのに、今はそれができません。ただこの爽快感は想像できる曲です。
M・ジョンソンの“ベース・デザイアーズ”をよりストレートに、ベースはずっと抑えて、2本のギターも協調するようにサマー・デイを楽しんでいる感じです。
初期のベースデザイアーズのような、構えた感じがなく、とても聴きやすく、ちょっと拍子抜けした感もありますが、若い夏を思い出したような和んだ気持ち。
これから来る夏にむけて、このアルバムから入ることのします。
Summer Running / MARC JHNSON
Marc Johnson bass
Bill Frisell guitars
Pat Metheny guitars
Joey Baron drums,tambarine
1 Faith in You
2 Ghost Town
3 Summer Running
4 With My Boots On
5 Union Pacific
6 Porch Swing
7 Dingy-Dong Day
8 Adventures of Max and Ben
9 In a Quiet Place
10 For a Thousand Years