ティエリー・マイヤールはフランスでとても人気が高いピアニストなのだろう。結構作品がリリースされている。いろいろな編成で作品かしていて、今回はドラムスとベースを除いた、ギターの・リュックとペットのステファン・ベルモンドとのトリオ。
リーダー級の二人なので、MLB TRIOというグループ名でのリリースです。
1曲目まさにそうしたことが当然のような3者のアンサンブル、それぞれが弾き出すと、それぞれが素晴らしく、そしてそこに寄り添う二人が又素晴らしい。1曲目で大満足させてくれるアルバムです。
ティエリーが7曲、シルヴァインが5曲、ステファンが2曲の全曲オリジナル、ティエリーは素敵な曲を多く書くのだけれどそれにこの二人が参加することで、曲の質が一段高くなっているように思う。インプヴィゼーションを強調するのではなく、アンサンブルの妙を聞かせるためか短めで要をついている。
4曲目シルヴァインの曲作品も、7曲目ベルモンドの作品も同じように作られていて、とても統一されたアルバムとして完成されている。
この統一感が物足りないと思う人がいるかもしれないが、その完成度は高く、たぶんこの3人はこのサウンド作りを熟慮したのだと思う。
このジャケ写真、サングラスに手をやった3人、シルヴァインが56才、ティエリーが55才、ステファンが54才のまさに実力オヤジ、「してやったり」というのが「ありあり」です。
BIRKA / MLB TRIO
Thierry Maillard : piano fender rhodes
Sylvain Luc : guitare
Stephane Belmondo : bugle ,trumpet
2021年
1 Birka
2 Terres celtes
3 Astor
4 Couleurs atlantiques
5 Eg elskar deg
6 Revenir a vous
7 The wave of the heart
8 La valse circonflexe
9 Norsk Skogkatt
10 Sleipnir
11 En attendant demain
12 Urban walk
13 Luggala estate
14 Les langskips
15 Walz for Mom