JAZZ最中

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カナダの素敵な人たち inner urge Dave Young Trio with special guest Gary Burton

2021-12-29 14:53:27 | 聞いてますCDおすすめ


ゲイリー・バートンが引退してしまったので新しいアルバムがでない。同じくキースの方も引退状態だからこちらも新しいもは無理になってしまったわけで、ながらくお付き合いしてきた音が制限状態になってしまった。バートンの知らない音が聞きたいと思っていたら、ネットでこのアルバムを見つけ。
2000年にリリースされていたアルバムだそうだけど、日本で初CD化だそうだ。
録音は1997年8月トロントだそうで、どの時期だったのだろうと調べてみた。名盤は1997年12月15日録音だから、このトロントの次がこちらになる。



録音日は明確でないけれど同じく1997年録音で年の前半ろくおんのようなので、トロントの前はチック・コリアとの「Native Sense」になる。



「Native Sense」の前のアルバムは小曽根との「face to face」で「Like minds」の後は「ASTOR PIAZZOLLA REUNION」になる。

  

こう見ると自分のグループを持たずにいたころのトロント録音で、この後に2000年にはいってJulian Lageなどとの新しいグループへのなっていく。その意味うまく仕事をこなしている感はある。

アルバム全8曲収録のうち、バートンが3曲でゲスト演奏している。
1曲目ジョー・ヘンダーソンの”.インナー・アージ ”にバートンも参加するのだけれど、これがバートンにもうまくあった曲になった。もちろんバートンのグループでないので控えめ、うまく合わせていいる感はあるけれど、ヴァイブとギターの音の兼ね合いは、かなり良い感じになる。そこでのベース・ソロ、かなりと聞きごたえがある。
リーダーのデイヴ・ヤングという人、ニルス・ペデルセンの後を受けオスカー・ピーターソン・トリオのベーシストとなったカナダ出身のベーシストという事だが、実力がきちんと備わっている。ウォーキングも確実だし、4曲目”サー・ウィリアム”でのアルコ・プレーもかなりのもの。ですから、バートンが参加していないギター・トリオの演奏も安心して楽しむことが出来る。ベース好きとしては、これは当たったアルバムだと思う。
ギターのレジ・シュワガーさんもなかなか達者、ちょっと昔のジョージ・ベンソンが弾いているようなポップ・ロックの感じもあって、なかなかユニークな人。
このカルテットでもう少し記録を残してくれても良かったのではと思うほど。
ですから、バートンを聞くというよりか、これはリーダーのデイヴ・ヤングを聞くアルバムで5曲目ジョビンの”ジンガロ”の出だしソロなども見事な展開を聞かせる。
という事でバートンはなつかしいと感じたけれど、それ以上にこのベースとギター、カナダも素敵な人がいて、レベルの高いアルバムを作っているという方が強かった。

inner urge Dave Young Trio with special guest Gary Burton

デイヴ・ヤング(b)
ゲイリー・バートン(vib)
レジ・シュワガー(g)
マイケル・ランバート(ds)
1997年8月12,13日 トロントにて録音

1.インナー・アージ
2.アワ・ワルツ
3.イット・ドント・ミーン・ア・シング
4.サー・ウィリアム
5.ジンガロ
6.ボリヴィア
7.サーム・フォー・E.M. 8.イリー
コメント
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