JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

終止符のない人生  反田恭平 著

2023-05-15 13:27:26 | 


2021年代18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位になり、同コンクールで第4位の小林愛実嬢と結婚をした反田恭平の自伝といえる音楽の道のりを綴った本。
小学校の頃はサッカーに夢中で、趣味がピアノで本業がサッカーだったという反田少年、けがをして、ピアノに重心が移った。11歳まで通った”一音会ミュージックスクールでは子供の絶対音階を鍛えるのだけれど、そこで反田君。

『誰からも何も教わらないのに、白い鍵盤(ドレミファソラシド)のどこを鳴らしたのかすぐに分かる。黒い鍵盤の音も分かった。「ラのシャープ」「ミのフラット」と半音をあてることもできたし、コードも不協和音も耳コピーで再現できた。気づけば同時に11鳴らされても、下から順に当てていくことができた。』

とあるから、これはほとんど当たらないだろうこちらとしては、基本的に別の人類だと思う。そして師がが教えることがなくなり、師がかわり、コンクールで賞をとり、ロシアに留学からポーランド、ワルシャワ音楽院へそしてご存じのショパン・コンクールにこぎつける。
この本の圧巻はやはりショパン・コンクールのことを本人が書いているところ。

   

演奏する曲はどのように、なぜ選んだか実際の演奏がどうであったのか、その間の心境がいかにあったか、実に生々しく、かつ興奮させられる。

いかにピアニスト反田恭平ができあがり、どのようにして成り立っているかがわかる。
とんでもないピンチに出くわしてもたどり着く信念、持つものを持っているのですね。違いすぎる。
音楽ファンでなくても面白い。
コメント
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