JAZZ最中

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研究を重ねたサウンドの成果 ODYSSEY / NUBYA GARCIA

2024-09-26 08:38:44 | 聞いてますCDおすすめ



ヌバイア・ガルシアの4年ぶり、待望のセカンド・アルバムだそうだ。デヴュー作の「Sourcs」のジャケは見たことがあるけど聞いてはいなかった。サブスクで知らない人のアルバムを聴くようになって、このアルバム、ちょっとサウンドが抜きんでていると思い注文した。

1曲目、ストリングス・オーケストラにエスペランサの歌声で始まると、これはこれまでのJAZZのアルバムとは少し方向が違う。ピアノソロもオケバックでちょっと壮大な雰囲気。サウンドとしてはKawasi Wasingtonを感じる。
2曲目ガルシアのテナーが太い感じのフレージング、先日アルトのレイクシア・ベンジャミンに驚いたけど、今回はこのガルシアに驚いた。ストリーミングできいて、同じように驚いたわけだ。この”オデッセイ”に思いが込められているのでないだろうか。
膨大な数のオーケストラ・サウンドを丹念に研究したということだが、この演奏をきいていると、これがまさに多彩なサウンドを実にうまく使用していると感じる。
4曲目、ドラムスとエレピのリズムの作り方なんか、もちろん聞いたことあるものだけど、うまくヴォーカルにつながっていくあたり、この人そこらへん当たりが才際たっているのではないか。
5曲目の”.ザ・シーア”も魅力的なテナーで、オーバーダブさせているのだろうか、広がりのあるサウンドだ。
8曲目、オケバックのJames Douglasという人のチェロのソロの1曲、テナーの音は入らないからこのアルバムガルシアのテナーというよりかトータル・サウンドを楽しむアルバムだろう。
研究に研究をかさねて作ったサウンドを感じるけど、それをどう受け取るかで好み、、評価は違ってくるように思う。私は好意的、ここまで作り上げたサウンドに敬服する。
タイトル曲の”ODYSSEY”があったので張り付けておきます。サウンドを楽しんで下さい。




ODYSSEY / NUBYA GARCIA

Nubya Garcia(tenor saxophone)
Sheila Maurice-Grey(trumpet,flugelhorn)
Rosie Turton(trombone)
Joe Armon-Jones(piano,rhodes)
Daniel Casimir(double bass)
Sam Jones(drums)
Jansen Santana(percussion)


1.ドーン ft.エスペランサ
2.オデッセイ
3.ソルスティス
4.セット・イット・フリー ft.リッチー
5.ザ・シーア
6.オデッセイ (アウタールード)
7.ウィ・ウォーク・イン・ゴールド ft.ジョージア・アン・マルドロウ
8.ウォーターズ・パス
9.クラリティ
10.イン・アザー・ワーズ、リヴィング
11.クラリティ (別ヴァージョン) (日本盤ボーナス・トラック)
12.クラリティ (アウタールード)
13.トライアンファンス

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