退院して2日家で過ごして3日目、ちょっと不安を持ちながら車で出勤しました。たぶん大丈夫だろうと思っていますが診察券を持って具合悪ければ病院直行です。
車の運転を始めて聞いているのがこのアルバム。
いつもの道を、いつもの時間、今日の仕事の内容もわかっているこの感じが何ともうれしい、この日常を始められることが喜びです。
このグループの前作は7年前だそうですが、150回のコンサートをこなしている集まりになったようです。
1曲目、ピアノのエチュードのように始まってガリアーノのアコーデオンのメロディ、同じ音程でフレスのミュートが何とも良い感じのフレスの曲。
2曲目哀愁あるペットのフレーズはラングレンの曲。
3曲目はちょっとふフォギィーなガリアーノの曲。
4曲目、ラングレンのアレンジのトラディショナル、暖かい海にさす日ざしのような静かさを聞く感じ。
このアルバム各人3曲とアレンジがこれも一つの完全に均等な仕上がり。
もちろん誰がリーダーってないだろうけれどなどと考えていたら思い浮かんだ。
作曲したそれぞれが、その曲のリーダーになっているのでしょう。このアルバム、インプロに重点を置かない、それぞれのフレーズを知り尽くした各人が、お互いの役割を考えつくしたアレンジを持って演奏が行われています。
ですからこのアルバムのテーマは地中海という様な一つのものを、どのように表現するかのアンサンブル。
9曲目はガリアーノらしい優しさと可憐が合わさった“Lili”って曲だからリリアンなんていう女の子のことなのかもしれない。
10曲目はこれも時々おどろかされる、ラングレンのユーモラスな曲。
12曲目はモンテヴェルディの曲をフレスが編曲、遠くへの思いをつづるような落ち着いた終演です。
互いを知り尽くしたアンサンブルが展開するこの集まり、これからも続けて欲しいと思います。
昨日一日を無事乗り切って(何もしてないけど)、昨日はフワッと聞いたこのアルバムをまた今日も聴いています。
病み上がりの人には特にだけれど、全ての人にお薦めです。
Mare Nostrum Ⅱ / Fresu Galliano Lundgren
Paolo Fresu / trumpet & fluegelhorn
Richard Galliano / accordion, bandoneon & accordina
Jan Lundgren / piano
Recorded at Studios La Buissonne, Pernes-les-Fontaines (France), February 23-26, 2014
1 Apnea ( Fresu, Paolo)
2 Blue Silence ( Lundgren, Jan)
3 Aurore ( Galliano, Richard)
4 Christallen Den Fina ( trad., arr. by Lundgren, Jan)
5 Giselle ( Galliano, Richard)
6 E Varie Notti Tre Vie Notai ( Fresu, Paolo)
7 Farväl ( Lundgren, Jan)
8 Gnossienne No. 1 ( Satie, Erik, arr. by Galliano, Richard))
9 Lili ( Galliano, Richard)
10 Leklåt ( Lundgren, Jan)
11 Le Livre D’un Père Sarde ( Fresu, Paolo)
12 Si Dolce È Il Tormento ( Monteverdi, Claudio, arr. by Fresu, Paolo)
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