ライル・メイズが亡くなったのは2020年2月10日、66歳だった。
彼はパット・メセニーのところでは聞いていたけれど、特に追っかけていたわけではない。最近ミュージシャンを選んで、ネットでながら聞きすることが多いのだけど、ライルを選んでみた。
それでこのアルバムをみたのだけれど、遺作でよい評価だったのを思い出した。聞いてみると素晴らしいので注文した。
2009年にベーシスト、エバーハルト・ウェーバーに捧げるために委託され書き上げた曲。自分の余命を覚悟し録音を決意したという。
2019年から加筆し、亡くなる数か月前の2019年の後半に録音されている。
マリンバのをバックに始まる美しいピアノ響き、ミシェル・フォアマンのオルガンが静かに寄り添う。ウエーバー調のエレベ・ソロ、この2分40秒のなんと美しいことか。
16人のミュージシャンにより、曲はLyle調に展開していく。それはそれで良い。Lyle とEberhardが見事に調和した作品となった。
13分3秒の1曲だけの短いアルバムであるが、遺作ということを想えば、これでよいのだと思う。
EBERHARD / LYLE MAYS
Lyle Mays (piano, keyboards, synthesizers)
Bob Sheppard (sax and woodwinds)
Steve Rodby (acoustic bass)
Jimmy Johnson (electric bass)
Alex Acuña (drums and percussion)
Jimmy Branly (drums and percussion)
Wade Culbreath (vibraphone and marimba)
Bill Frisell (guitar)
Mitchel Forman (Hammond B3 organ, Wurlitzer electric piano)
Aubrey Johnson (vocals)
Rosana Eckert (vocals)
Gary Eckert (vocals)
Timothy Loo (cello)
Erika Duke-Kirkpatrick (cello)
Eric Byers (cello)
Armen Ksajikian (cello).
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