JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

バンドネオンでバロックの風 IN SPIRITUM MUSIC FOR CELLO AND BANDNEON

2022-10-16 13:08:11 | チェロ無難


ダニエレ・ディ・ボナヴェンチュラというイタリア人のバンドネオン奏者がいる。1966年生まれの56才、紹介文には”世界的な”とつくから、そちらではかなり有名なのだろう。ボナヴェンチュラとのお付き合いを書いてみる。

最初に出会ったのは2013年の「canto alla Terra」というアルバムで、うまいけれど普通のバンド奏者ぐらいに思っていた。

その後、2015年にパオロ・フレスとのデュオ「In maggiori」で驚いた。それですぐに自身のアルバム「Nadir」を買った。



フレスとの共演は続いていて「TANGO MACONDO」というアルバムをだしたし、なんと大好きなMICHELE DI TOROと「VOLA VOLA」というアルバムを出している。



前置きがながくなってしまったけれど、ネットでみたらチェロとデュオしているアルバムがあるので、これはぜひと思ったら手に入れた。2020年録音で21年リリースの新しいアルバムだった。
曲目をみると、どうやら15,6世紀の声楽曲を選んで演奏している。
バンドネオンが楽器だけれど、分類をするならばほぼクラシック。チェロは通奏低音のガンバの系列だからアロック調ガンバに響く。バンドネオンも機構上の仲間オルガンの響きと似て、バロック音楽とアルバムになんの違和感尾尚。
小編成に罰ロックをゆったりと聞いているという感じになる。曲調がにているので特にこのきょくという変化には乏しいが、そこのゆったりした流れもまた良い。
ただし ボナヴェンチュラが3曲、自作を入れている。とても美しい曲で、ほかのバロックの中にあって、同じような響きで違和感はまるでない。うれしいことに11曲目の「コラール」はアルバム「Nadir」でも演奏していて、聴くと曲を思い出した。バロック調のアレンジで、とても美しい。
今回、クラシックの人との共演になり、ダニエレ・ディ・ボナヴェンチュラが非常に懐深い奏者だとわかる。ピアノだけのアルバムも出していてそちらもなかなかの雰囲気だ。
今回はバンドネオンで中世の風というアルバムだった。チェロの人もありがとう。

ボナヴェンチュラもうちょっと聞くことにしよう。

IN SPIRITUM MUSIC FOR CELLO AND BANDNEON

Federico bracalente cello
Daniele di Bonaventura bandoneon
録音時期:2020年10月
 録音場所:イタリア

● デュファイ:めでたし、海の星
● エリゼーオ・ギベッリーニ[c.1520-after 1581]:Tu dormi et Amor veglia per mio danno
● ボナヴェンチュラ[1966-]:セクエンツィア I
● デュファイ:私の心は殉教者のように痛む
● ボナヴェンチュラ:欲望のテーマ
● アグリコーラ:さよなら我が恋よ
● ボナヴェンチュラ:セクエンツィア II
● アグリコーラ:僕の彼女はいいところばかり II
● バンショワ:Adieu adieu mon joyeulx souvenir
● パレストリーナ:驚異の王、イエス
● ボナヴェンチュラ:コラール
● ボナヴェンチュラ:セクエンツィア III
● ムートン:処女なる御母は男を知らず

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 曲が集う ONE AMAZING NIGHT... | トップ | 調和 EBERHARD / LYLE MAYS »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

チェロ無難」カテゴリの最新記事