
オウトラ・ヴェス-ふたたび- ブルーノート東京、最後2ndに行ってきました。
今日になって急にオクサンがぐあいが悪くなりましたが、満席、キャンセルできる時間でなくなり、それにとても見たいということで一寸無視していくことにしました。自由席の順番をもらって近くのイタリアンでパスタとリゾットをいただいて、8時15分、これほど多くの人をブルーノートで見るのは初めてです。
BN、自由席の数が少なくなったようで、結構前の順番なのにど真ん中とはいかなかった。(これが正解だったけれど)舞台前の席はとりずらくなりました。
朦朧頭と記憶力不足で曲名まちがえて記憶しているかもしれませんが、一応曲目を追います。
1 オウトラ・ヴェス
一寸おさえた感じでスタート、ドラムスの前に座っていますが、小気味よいサンバのリズムが気持ち良い。アルトのソロの後、ピアノにつづいてギター・ソロ、スワミJrという人でアルバムでもとても良かったけれど、ここではとてもJAZZ。
ベースはアルバムの人とは違う人だけれどこの人のほうがJAZZのながれで好きです。ブルーノ・ミボットまだ26才だそうです。
新しいアルバムの1曲目、ふたたびとしゃれたタイトルがついていますが、ブラジル初日の録音があまりよくなく翌日とり直した曲だそうで、もう一回という意味だと楽屋ばなしがおかしい。
2 新しいアルバムの曲だとおもうけれど予習の効果なし(曲名わからず)
もう今日はドラムスの前に座って大正解、セルソ・ヂ・アルメイダがカウベルとか小さなタイコを軽快なリズムにして実に気持ちがいい。ナベサダの後のピアノ、ファビオ・トーレスもアルバムよりかのびやかでいい。ギターはガットじゃなくてエレキだったんですね、指でつまびくから音はまるで気になりません。
3 イタコアン(海岸の名前だそうです)
サンバの力ある演奏。ナベサダを聴く喜び、生で聴く喜びの潮が満ちてきます。
4 ワン・フォー・ユー
これはJAZZ演奏で予想したステージとは違ってサウターヂではなくなったけれどこれはこれで楽しい。しかしJAZZドラムとしても切れまくるセルソに唖然とします。
5 曲名わからず
歌心とリズム、なんだか香りと季節というなじんだ空気で、おおブラジルに引き戻されて、そよぐ潮風の浜辺を歩くようなサウターヂです。ベース君26才のソロ、ウッドの良い音がしてこちらが好き。(だいぶ緊張してたけれど)
6 カボ・ベルディ・アモール
この曲が一番聴きたかった。哀愁あるメロディ、一寸涙が出そうになる。
7 ワーム・デエーズ・アヘッド
ひとつ前のアルバムに収録された曲。ブルースの一寸入ったフレーズはナベサダがいつも新しいと思う。若々しいベース・ソロ、凄いドラム・ソロ、そしていつもの共演者を真剣に見るサダオの眼がある。
8 フェリシダージ
貞夫の一人吹き切りみたいなアルトの高速プレーではじまり、順番のソロ、ここでフィナーレに入ったかなとおもったけれど間違いでした。
9 CHEGADE SAUDADE
えぇと嬉しくなるような曲がつづいて、会場自体が暑いのではなく、暖かく心が寄り添ったステージ前という感じです。
10 カリニョーゾ
まるでアンコール曲のようなしっとりした美しい曲、もう1時間はこえていて、これはアンコールはなくても満足という状態になりました。
そして余韻をただよわせての終演でした。
アンコール
ここでもっともっとサウターヂです。“カーニバルの朝”です。ずっと遠くから、ずっと昔から瞼に心に残る情景、ここがどこだかもわからなくなって、浜辺を歩いているようです。
追加の話
6時ごろにい行って並ぶと一番目にならんでいるのがオバアチャン(失礼)その方をお母さんと呼ぶ女性二人が私のとなり舞台かぶりつきのお席です。
ギネスをおのみになって熱心にきいておられました。アンコールが終わると、ハイタッチではありませんが、うれしそうに握手をしにきていただきました。
最後にお話を伺ったのですが、なんと85才、85才でブルーノートでギネス、なんとも強烈なおばあさんにあいました。渡辺貞夫は弟分だそうで、彼にタバコを止めるように諭した方だそうです。
是非、これからも精進するように意見しておいてくださいとお願いした、たのしい出会いでした。
(そういえばナベサダ、ステージにあがったときにやりずらいともらしていました。)
さて今年はナベサダをたくさん聞こうと次はこれです。

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