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こういうカバーだと思ったら、内側にこういうカバーがあった。
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平成17年に出版さらたものを大幅に加筆、修正して19年に出版さらたものでした。
私の読者はお年が行っている人が多いとおもうので、下山事件というのをご存じの方も多いと思います。
私も生まれていなかったし、物心つくのもずっと後だから事件を記憶しているわけではないが、かなり興味ある。昭和が風化しつつあるなか一寸差入りしておきましょう。
1949年、昭和24年GHQ占領下で反共の社会体制を作ろうとする社会がかじを切った年で、国鉄3事件が発生しました。
8月17日 東北本線松川―金谷川間の線路の継ぎ目板やボルトが外され、列車が脱線、転覆、機関士など3名が死亡した。「労組左派による犯行」とされて東芝松川工場の組合員など20名が逮捕された「松川事件」
7月15日 中央線三鷹駅で無人電車が突然暴走して脱線、死者6名をだした「三鷹事件」共産党の犯行とされ党員10名が逮捕された。
その10日まえ、7月5日、労働争議のただ中、初代国鉄総裁の"山下定則”が失踪し、翌日足立区五反野付近で轢死体となって発見されたのがこの下山事件。当初殺人事件として捜査が始まったが、自殺となって捜査を終結した。生前轢断か死後轢断かが争点となった。
わずか1ヶ月ちょっと間に国鉄にかかわってこんな大きな事件が起こるはずがない。
今回この本を書店でみつけて、600ページ近い大作だけど読み始めた。これまでの論争も整理さてていて実に読みやすい。添えに驚くべき視点かR書かれているのも凄い。
実はこの本を読みやすいと思うのは下地があります。
50年近く前結構、松本清張を読んでいて、「日本の黒い霧」でこの下山事件に出会いました。その後矢田喜美雄氏のも読みました。ともに謀殺説の本ですから、ベースは出来ています。
1981年には熊井啓監督の映画「日本の熱い日々 謀殺 下山事件」もみました。ニュース・ドキュメンタリー風の白黒フィルムで結構強烈な印象が残りました。
この本が凄いのは上側のカバーにも書いてあること、著者の祖父がこの事件と重要なかかわりがあったかもしれないという視点、家族の過去を暴いていくことで、史実の解析以上の重さが出来て一気読みになりました。
抜け書きは内容が内容だけになし。
昔は闇の部分を認めて自分の内に蓄積したのですが、結構今は闇事態がもういいや敵になってきました。
この書籍で、「下山事件」結論つけてしまおうかとも思います。
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