
私が出会った殺人者たち 佐木隆三 著 秋葉原事件 中島岳志 著
佐木隆三の書いた小説「復讐するは我にあり」や事件を題材にしたリポートを昔は随分読んでいた。
新刊でそれらの殺人者の事を書いてあるものが出たので図書館でかりてみた。
第1章が『復讐するは我にあり』の西口彰、2章が『曠野へ 死刑囚の手記から』の川辺敏幸、その後『千葉大女医殺人事件』や『別府三億縁保険金殺人事件』『和歌山カレー事件』などの犯人が続いていて、内容としては事件の裁判を傍聴していた時の感想や取材の時の話など事が書かれている。
短く18人と多くの殺人者をかいているので、散漫になるところはあるが、思った事が二つある。
一つは『オウム真理教事件の松本智津夫に対しての記述で「二十七人を死にいたらしめて、多くに弟子たちに謝った行為をとらせた責任者は、自身の命を差し出すことでしか償えない。その執行の早期実現を願っていることを明記しておく。」と書かれているが私もそう思う。
もう一つは『大阪池田小大量殺人事件』の宅間守のことであるが、世の報道では裁判でも居直って反省がまるでなかったように伝わったと覚えているが、良心の呵責に悩んでいたことが示されていたので、これはすこし救いになった。
その勢いでもう一つ理解できない事件、中島岳志 著『秋葉原事件』を読んでみた。

加藤智大というのが殺人者の名前だけれど、何とも気が弱いような、良く犯人を理解できない。
著者に言わせると、そのわからないところを、よく考えて理解していくことが必要だそうです。
とても短絡した行動は優柔不断な私とはまるで違うのだけれど、この母親は時が違ったら、同じような事をしたのではと思うキレ方をしていて、そこに犯人の不幸の一部はあるみたいです。
ってなんですかこれは!?あんな事件を起こしておいて、責任とって死にたい?良心の呵責があった?ふざけるのもいい加減にしてほしい。
救いになったって誰にとって?それで遺族が救われるとでも思っていたんですか?
贖罪がしたいって言うなら、最初から事件なんて起こすなよ!
まさか・・・貴方は麻原や宅間たちの肩を持つんじゃないでしょうね?もしそうなら失望します。
また、二人以外にも藤田や荒木とかのクズさにイライラさせられます。
こいつらは佐木さんをなんだと思ってるんだ!本当にろくでもないな!
駄文を失礼しました。
全くもって肩を持つつもりはありませんが、まるでわからない状態がすこし変わったということで。