ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)とクレメラータ・バルティがピアソラの「ブエノスアイレスの四季」とビバルディの「四季」を一つのアルバムに交互に演奏したのが大好きで、聴くことが多い。クレーメルはオクサンがバイオリンを再開するまえから、ピアソラ関連で買うようになったバイオリニスト、ネットでたまたま来日をしってチケットを手に入れました。
(写真は神奈川県立音楽堂になっているけれど、私が行くのはサントリー・ホール)
何故こう書くかと言うと10月21日、まだチケットが手に入るみたい。
チケットを申し込んだのがまだ夏に入る前、そのころに新たに四季を題材にしたアルバムをリリースしました。これはもちろん聞きたいからネットで抱き合わせ3枚で予約、ほか2枚も在庫ありとあったので大丈夫かとおもったら、待てど暮らせどこない。1度メールでゴメンといってきたけれど、いったいいつになるのだろうと夏を通り越してしまいました。
生を観る前に予習しておこうと思っていたから、一寸焦りだしていると、1枚抜きの2枚で昨日付きました。
と言うことで間に合ったと思ったわけです。
早速お勉強、今度の来日では「The American Four Seasons」が演奏されますからこれがメイン。
バイオリンのソロのプロローグから始まる、8曲からなるバイオリン・コンチェルトです。
4曲のムーブメントの間に3曲のソングが挟まった演奏で、これが確かに四季なのです。
ムーヴメントが情景を捉えている様で、その間のソングが随想というかんじで、これ予習して良かった。何度か聞いた後の方が絶対生が面白くなる。
ムーヴメント1~4の表示ですから、どの曲が季節のどれかは解りません。こちらで感覚で想像して聞くのも面白い。
ビバルディみたいに春から順番にならんでいれるとかんがえるのが順当だけれど、ピアソラのブエノスアイレスは独立して作られたから演奏はならばない、単独で演奏されることが多いし、ピアソラも4曲演奏する場合は冬、夏、秋、春と演奏することが多かったみたいです。
でこのアメリカの四季ですが、コンチェルトできちんとならんでいるから順番はあるだろうとおもいます。冬の後に夏かこないだろうしね。
一寸おとなしく始まるムーヴメントは冬かしらと聞き始めます。次が変化が大きくなって春かしらなどと思って楽しみます。
3曲目、ヴィバルディの四季が確かに頭にうかぶ、バイオリンのながれが凄いなと思う曲。最後が一番激しい曲調で、冬かR始めるとあきになるけれど、やっぱりこれは冬かなとおもうと、ヴェルディと同じく春から始めたのかとおもうけれど正解は知りません。
ワシントン州の四季とネバタの四季じゃ随分違うだろうしね。でもアメリカの四季あと何回かきいてからサントリーに行こうと思います。
このアルバムの最後の曲が梅林茂“夢二のテーマ”、香港の映画「花様年華」のために書かれた作品でこれが短いけれど日本人の私にとても響きます。ギドンも響いているから演奏しているのであって今度同じ梅原茂に依属した新作「日本の四季」が演奏されるのも凄く楽しみです。
帰り道で聞いていると秋から始まっているような気もするし、ってことで聞く方は勝手に楽しめる楽曲になっています。
new seasons / GIDON KREMER KREMERATE BALTICA
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
クレメラータ・バルティ
2013年2月 リトアニア
1.グラス:ヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」
2.ペルト:エストニアの子守唄
3.カンチェリ:エクス・コントラリオ
4.梅林茂:夢二のテーマ