園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

坂の上の雲2

2009-12-14 09:24:06 | 日記
園長です。
 最近、日曜日が恋しくなりました。お休みできるからではありません。夜のドラマスペシャル「坂の上の雲」を見るのが待ち遠しいからです。昨日で3回、時間にして4時間30分。こんなに集中してテレビを見ることは少ないので、自分でも驚いています。激動の明治期。番組は、いよいよ日清、日露戦争に突入する展開です。昨日は特に伊藤四郎扮する主人公真之の父がいい味を出していました。真之が亡くなった父の回想をしている場面での言葉に「私が貧乏なのは子供たちのためである。立派な親を持つとそれを越えられない。立派な人物はみな貧乏から生まれている。私はお前達が食べる分だけはなんとかする。その後は自分でどうにかしろ。」という場面がありました。この言葉を番組で聴くのは2回目でしたが、今回は、いろんなことが重複し心に響きました。子どものためだと言いながら、何でもやってあげるのは子どもの人生にとってもマイナスなのだと改めて思いました。子どもが悩んでいるとつい手を差し伸べてしまいがちですが、子どもを信じて、見守ることが本当の愛情なのではないでしょうか。何でもやってあげることは親にとっては簡単なことでしょう。しかし、子どもにとってはそれを乗り越えることで得ることがたくさんあるのです。愛情と思っていたことが本当は子ども達を弱くしていたのかも知れません。私自身もつい最近まで良い保育とは「きめの細かい保育で子どもが出来ないのなら保育士がやってあげるべきだ」と思っていました。しかし、それは間違いで、出来ないのなら、出来るように仕向ける、やろうと思うように仕掛けを作ることが保育士として良い保育と言えるのではないかと思うようになりました。「見守る保育」に取り組んでからその思いはますます強く、深く感じるようになりました。この坂の上の雲に登場する人物は皆貧乏であり、親思いであり、自分がなすことを自覚できる人たちです。もし自分がこのような時代に生まれたら、どう考え、どのような道を選択するのか考えてしまいます。この番組は時代背景も特異なこともありますが、現代社会の私達になすべきことを示唆しているように思えてなりません。政権交代が実現し、まさに平成維新とも呼べる混迷の時期なのですから・・。現代とは比べ物にならないくらい貧しい世の中だったのに、なんと心の豊かな時代だったのでしょう。私達ももう一度考えを改める時期にさしかかっているのではないでしょうか。ああ、早く日曜日が来ないかなあ。
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忘年会

2009-12-11 10:08:25 | 日記
園長です。
 今年も忘年会シーズンになりました。最近は世の中が不景気なため飲み屋さんは大変なようです。たまにタクシーに乗ると運転手さんから延々と嘆き節を聞かされます。実は昨日園長仲間の忘年会がありました。この仲間とは私が保育園で仕事を始めて以来からの付き合いで「若手勉強会」と言われ、保育の専門集団だったのですが、最近は飲み会オンリーになってしまいました。「若手」と言われていた時代が私達にもあったのです。昨日はその話で、20数年前の若手が盛り上がりました。この会は、発足当時は「崇高な理念」の下に就業規則や経理規程の勉強を定期的に行い、今の私達の保育の原型を作った貴重な集まりでしたが、年とともに親睦会、飲み会へと変化していきました。若い頃は自分達の園経営のためにかんかんがくがくの議論を交わしあいよい保育を目指したのですが、それぞれが園長となり、自分の園を守ることに専念しだしてからは突っ込んだ保育の話をすることもなくなりました。まあ、自然の姿ではあるのでしょうが、少し寂しい気がします。年金をもらっている園長もいるのでいつまでも青臭い話には付き合っていられないのでしょうが、私達のライフワークとして保育の話は続けていきたいと思います。しかし、集まったメンバーは子供たちから元気なパワーをもらっているにも関わらず、髪が薄くなったり白くなったり、禿げたり、大病を患ったりで大分容姿も中身もかわってしまいました。しかし、この仲間はこれからも大切にしていきたいと思っています。それにしても、保育改革の嵐はどこまで吹き荒れるのでしょうか。仲間が仲間でいられるような制度にして欲しいと思います。頑張ろうね「若手勉強会」。
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機械音痴

2009-12-08 16:08:31 | 日記
園長です。
 先日「クリスマス発表会」をビデオカメラで撮影しました。それを見ていた父兄が「DVDに焼いてください。」と言う。ちょっと待って、どうやって焼くの?・・てな具合で、機械は買ったがいいが、その機能だけしか使えない。私は、携帯電話を持っていますが、娘達からときどき来るメールにも返事が出せない人間なのです。あの携帯電話って、カメラにもなるし、メモや計算もできるそうですが、私は電話一本だけにしか使えません。昔はそれなりに手と頭が動いたのですが今は、聞くだけ、見るだけ、口だけ・・の状態になっています。それでも必要に迫られ、ホームページなぞを更新していますが、昨日行なった操作をすっかり忘れてもう一度初めからやり直す惨めさ・・。こう書いていても気分が落ち込みます。
そういう訳で、新しい試みをするときは業者さんに来てもらうことにしています。今日も早速、相手の都合などムシして「今すぐきてくれ。」とSOSを出しました。パソコンの面倒くさいことは、小さな文字で操作の手順がびっしり書いてあることです。そして横文字の単語がそこかしこに散りばめられていて、難解なことである。最近老眼と若年性(でもないか、真性の)痴呆症の疑いが濃厚になった私としては、とても大変なのです。最近は面倒くさいことは副園長に任せることにしています。私よりも機械に弱かったのですが、私の軟弱さを見かねて最近は頑張っています。このITは、まだまだ進歩、発展すると思いますが、どこまで進むのでしょうか。しゃべるだけで仕事をこなせるようになれば最高なのですが・・・。
 最近の若い人は、パソコンやインターネットは簡単に操作できるようです。当園に見学の申し込みもメールで来たりします。そのほとんどがホームページを見ています。一時保育、支援センターもメールで予約が来ます。その内、ホームページで入園申請し、退園届けが受理される時代が来るのでしょうか。機械に弱いので・・・なんて弱音を吐いていると時代から取り残されてしまいそうです。でも新しいことに挑戦するには気力、体力、知識が要ります。まずは何より体力をつけたいと思います。そのためには車通勤を止めて、徒歩で歩こうかと思います。歩いている姿を見かけたら手でも振って応援してください。
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発表会

2009-12-05 21:51:42 | 日記
園長です。
 朝5時30分。夜もまだ明けていない時間。外は今年一番の冷え込みで、白く霜が降りて、車のフロントガラスは凍っていた。昨日の雨で出来た水たまりが凍っている。寒い。車のライトを点けて保育園まで走った。暗い玄関の前で何やら人の気配がする。車のライトが40人くらいの行列を照らし出した。今年もまた、熱心な保護者の行列だ。本当に頭が下がる思いだ。そんな保護者のご要望に応えて、子どもたちは頑張った。当園の発表会は3部構成となっており、1部は子どもたちの歌と合奏(2歳以上)。2部は0~2歳のリズム遊びや劇遊び。3歳以上児の異年齢3部作(散歩、食育、劇)になっている。その前に年長組恒例の発表、今年は「八戸大好き」というテーマで八戸の名物を子どもたちなりに探して、楽しんでいました。乳児から年長までお遊戯は一切ありません。子どもたちが自分で考え、選んだ題材で取り組みました。とくに3歳以上の異年齢児の出し物は毎年、保護者から賞賛の言葉をいただきます。保育園で行っている保育の延長線上での取り組みなので子どもたちの負担も重くありません。その分職員の団結と残業が多かったようですが・・。とにかく子どもたちの堂々としたセリフには舌を巻きます。小さいころからの取り組みが3歳以上になると成果となって現れるようです。3部は職員の出し物とサンタ登場のクリスマス会になります。職員の出し物は見ごたえがありました。内容は恥ずかしいので見た人は思い出して笑ってください。見てない人は楽しいことを想像して笑ってください。でも良くやるもんだ。長坂の職員は偉い。子どもたち同様花丸をあげます。時間も予定通り終了し、良かった、良かった。ところで今年は例年より観客が多かったように感じました。昨年の反省をもとに観客席を設けたり、大型テレビを導入したせいでしょうか・・。いや、保護者の見る側のマナーがしっかり根付いてきた結果なのだと思います。お互いが思いやりを持って席を譲り合ったり、話し合いで場所を決めたりした結果、隙間がなく整然と座れたので、その分観客が多く入ったのだと思います。ご協力ありがとうございました。また今回は年長席を指定し年長の保護者には後から来ても前で見られるように工夫しました。これが良い結果をもたらしたようです。でもこの年長席ではビデオカメラ使用を禁止しました。保育園最後の発表会はカメラを通してみるのではなく、実際の生の子どもの姿を見て欲しかったのです。レンズを通すとアングルとか望遠、ピントが気になり、子どもに集中できなくなります。子どもの姿はカメラに記録するのではなく保護者の目に焼き付けて欲しいと思います。記憶にしっかりとどめておくことで何時でも鮮明な場面を思い出せることでしょう。どうせビデオを撮ってもあまり見ないのですから・・・。その一瞬の素晴らしを見落とさないように・・。機械よりも心ですよ、お父さん。今日は本当にご苦労様でした。そしてありがとうございました。
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発表会前日

2009-12-04 16:50:05 | 日記
園長です。
 今日は朝から雨模様でした。外のどんよりした天気とは裏腹に保育園は明日の準備で活気があります。子どもたちも最後の微調整に余念がありません。しかし、ピリピリするような感じではなく、子どもたちも職員も楽しみに待っているという感じです。私の仕事は一つだけ。それは今年の入園式から今までの行事や日ごろの様子を撮った写真を15分くらいに編集する作業です。昨年から保育園で撮った写真を保護者に見せようと企画したものですが、これが非常に評判が良く、今年は要請もなかったのに勝手に作ってしまいました。1年の4分の3弱の期間ですがとんでもないくらい写真があります。一つ一つの行事を振り返りながら選択するのですが、子どもたちの成長がみられてとても感動します。それを先ほどプロジェクターで確認しました。大型のスクリーンに映し出される子どもたちの笑顔には見ているほうも微笑んでしまいます。一緒に見ていた職員たちも感動の面持ちでした。緑と子どもたちの笑顔、涙が良くマッチします。明日はきっと保護者も感動するだろうな。発表会の前に感動してしまったら、その後自分の子どもが出てきたら、どうなるのでしょう。今からわくわくしてしまいます。昨年はスクリーンに映った画面を写真に撮っていた保護者もいました。ハンカチが必需品ですよ、今年も・・。
 今年は「ホールが狭く、後ろからは見えない。」という要望にこたえて、ねっこルームには42インチの大型テレビを設置しました。副園長の撮るビデオから直接テレビに流れるようプロに設定してもらいました。初めての試みなのでまだ評価は解りませんが、私が視聴した限りでは、「素晴らしい。」の一言です。サウンドも実際聞くよりはっきり聞こえるみたい。まさにプロの作業です。また、昨年まで、注文の多かった、「年長組席」も用意してみました。まずは問題解消のため、何かをしてみる・・これが大切なのです。結果はそのあとじっくり考えればよいのです。とにかく今年は考えて行動してみました。保護者の皆さまも気持ち良く応援できるようご協力をお願いいたします。これが良かったら来年以降も続けたいと思います。でも、借り上げ賃をどこから出そうかな?それだけが心配です。明日をお楽しみに・・。
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