園長です。
最近、日曜日が恋しくなりました。お休みできるからではありません。夜のドラマスペシャル「坂の上の雲」を見るのが待ち遠しいからです。昨日で3回、時間にして4時間30分。こんなに集中してテレビを見ることは少ないので、自分でも驚いています。激動の明治期。番組は、いよいよ日清、日露戦争に突入する展開です。昨日は特に伊藤四郎扮する主人公真之の父がいい味を出していました。真之が亡くなった父の回想をしている場面での言葉に「私が貧乏なのは子供たちのためである。立派な親を持つとそれを越えられない。立派な人物はみな貧乏から生まれている。私はお前達が食べる分だけはなんとかする。その後は自分でどうにかしろ。」という場面がありました。この言葉を番組で聴くのは2回目でしたが、今回は、いろんなことが重複し心に響きました。子どものためだと言いながら、何でもやってあげるのは子どもの人生にとってもマイナスなのだと改めて思いました。子どもが悩んでいるとつい手を差し伸べてしまいがちですが、子どもを信じて、見守ることが本当の愛情なのではないでしょうか。何でもやってあげることは親にとっては簡単なことでしょう。しかし、子どもにとってはそれを乗り越えることで得ることがたくさんあるのです。愛情と思っていたことが本当は子ども達を弱くしていたのかも知れません。私自身もつい最近まで良い保育とは「きめの細かい保育で子どもが出来ないのなら保育士がやってあげるべきだ」と思っていました。しかし、それは間違いで、出来ないのなら、出来るように仕向ける、やろうと思うように仕掛けを作ることが保育士として良い保育と言えるのではないかと思うようになりました。「見守る保育」に取り組んでからその思いはますます強く、深く感じるようになりました。この坂の上の雲に登場する人物は皆貧乏であり、親思いであり、自分がなすことを自覚できる人たちです。もし自分がこのような時代に生まれたら、どう考え、どのような道を選択するのか考えてしまいます。この番組は時代背景も特異なこともありますが、現代社会の私達になすべきことを示唆しているように思えてなりません。政権交代が実現し、まさに平成維新とも呼べる混迷の時期なのですから・・。現代とは比べ物にならないくらい貧しい世の中だったのに、なんと心の豊かな時代だったのでしょう。私達ももう一度考えを改める時期にさしかかっているのではないでしょうか。ああ、早く日曜日が来ないかなあ。
最近、日曜日が恋しくなりました。お休みできるからではありません。夜のドラマスペシャル「坂の上の雲」を見るのが待ち遠しいからです。昨日で3回、時間にして4時間30分。こんなに集中してテレビを見ることは少ないので、自分でも驚いています。激動の明治期。番組は、いよいよ日清、日露戦争に突入する展開です。昨日は特に伊藤四郎扮する主人公真之の父がいい味を出していました。真之が亡くなった父の回想をしている場面での言葉に「私が貧乏なのは子供たちのためである。立派な親を持つとそれを越えられない。立派な人物はみな貧乏から生まれている。私はお前達が食べる分だけはなんとかする。その後は自分でどうにかしろ。」という場面がありました。この言葉を番組で聴くのは2回目でしたが、今回は、いろんなことが重複し心に響きました。子どものためだと言いながら、何でもやってあげるのは子どもの人生にとってもマイナスなのだと改めて思いました。子どもが悩んでいるとつい手を差し伸べてしまいがちですが、子どもを信じて、見守ることが本当の愛情なのではないでしょうか。何でもやってあげることは親にとっては簡単なことでしょう。しかし、子どもにとってはそれを乗り越えることで得ることがたくさんあるのです。愛情と思っていたことが本当は子ども達を弱くしていたのかも知れません。私自身もつい最近まで良い保育とは「きめの細かい保育で子どもが出来ないのなら保育士がやってあげるべきだ」と思っていました。しかし、それは間違いで、出来ないのなら、出来るように仕向ける、やろうと思うように仕掛けを作ることが保育士として良い保育と言えるのではないかと思うようになりました。「見守る保育」に取り組んでからその思いはますます強く、深く感じるようになりました。この坂の上の雲に登場する人物は皆貧乏であり、親思いであり、自分がなすことを自覚できる人たちです。もし自分がこのような時代に生まれたら、どう考え、どのような道を選択するのか考えてしまいます。この番組は時代背景も特異なこともありますが、現代社会の私達になすべきことを示唆しているように思えてなりません。政権交代が実現し、まさに平成維新とも呼べる混迷の時期なのですから・・。現代とは比べ物にならないくらい貧しい世の中だったのに、なんと心の豊かな時代だったのでしょう。私達ももう一度考えを改める時期にさしかかっているのではないでしょうか。ああ、早く日曜日が来ないかなあ。