古めかしい風見鶏が夕陽に照らされて美しいシルエットを見せている。
その下にある夢割り長屋の一つにこもって
ぼくは何編もの詩を書いては
破り捨てようとして捨てられず
ネットにアップしたりしてきた。
夢割り長屋は入口ばかりで出口がない。
入った人はそのままどこかへいってしまう。
その行方はだれも知らない 知らない。
・・・というけれど ぼくはこうして
今日も詩のようなものを書いているふしぎ。
ああ . . . 本文を読む
ジョン・レノンのTシャツを着た人が
ぼくの横をすり抜けて レトロな街角を曲がっていく。
それだけのシーンをいやに鮮明に覚えている。
夕べみた夢の中の出来事。
その夢は傷みがひどく よれよれのおじいさんの帽子みたいな姿をしていたな。
変なたとえだけれど。
複雑なことを単純なことばで語るのはむずかしいが
不可能ではない。
ぼくはそのために詩を書いているんだ きっと。
そのことに 夢からさめて思いあた . . . 本文を読む