二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

漂流記のおもしろさを堪能する ~吉村昭「漂流」について

2021年10月13日 | 吉村昭
   (まったく同じにしか見えないが、左は改版で文字の大きさが違う。) はじめに結論を述べておくと、この「漂流」はノンフィクション・ノベルの秀作。夢中になって読ませていただいた。 吉村昭さんの作品は、新潮文庫、文春文庫、講談社文庫等に収録され、現在も多くのファンを擁している。よくいわれるように“記録文学”を確立し、集大成した小説家である。 ■吉村昭:1927年(昭和2年)~2006年(平成 . . . 本文を読む
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