二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

万骨枯る ~半藤一利「ノモンハンの夏」の凄み

2022年02月07日 | 歴史・民俗・人類学
   (単行本と文庫本) 徴兵制が敷かれ憲法で人権が保証されていなかった時代、庶民男子は一銭五厘のハガキでいくらでも“調達”できた。そのことをまず念頭に置かないと、この時代は理解できない。兵士が死んだら、部品のように捨ててつぎを補充すればすむのである。 非情な上官の下では、部下は命令によって使い潰され、反抗あるいは逃亡すれば投獄され、最悪は死刑が待っていた。 本編は「昭和史」「日本のいちばん . . . 本文を読む
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