二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

たぐいない愉悦の夢に酔う ~素晴らしき「アルハンブラ物語」その2

2023年02月05日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
上巻:20章 367ページ(地図をのぞく) 下巻:20章 418ページ(見取図・解説をのぞく) そうして、その中に、マクミラン版から採用したジョーゼフ・ペネルの繊細な挿絵が、42枚挿入されている。これが読者の夢想をかきたてる。 ジャンル的にいって、ノベルとロマンの卓絶のコラボレーションである。 岩波文庫のメニューに、こういう傑作がうもれていることを、なぜ声を大にして称えないのか? 光文社古典新訳 . . . 本文を読む
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たぐいない愉悦の夢に酔う ~素晴らしき「アルハンブラ物語」 その1

2023年02月05日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
■W・アーヴィング「アルハンブラ物語」平沼孝之訳(岩波文庫)上巻下巻(1997年刊 原本は1851年刊) W・アーヴィングの本を読むのは、はじめての経験であった。 深いふかいため息とともに、わたしは岩波文庫の上下2巻を読み了えた。 惜しみおしみ、後ろ髪を引かれながら。そう・・・ほんとうにため息ものの素晴らしい作品であった。 これまでたくさんの本を読んできたけれど、これほどのブリリアントな印象を . . . 本文を読む
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