上巻:20章 367ページ(地図をのぞく)
下巻:20章 418ページ(見取図・解説をのぞく)
そうして、その中に、マクミラン版から採用したジョーゼフ・ペネルの繊細な挿絵が、42枚挿入されている。これが読者の夢想をかきたてる。
ジャンル的にいって、ノベルとロマンの卓絶のコラボレーションである。
岩波文庫のメニューに、こういう傑作がうもれていることを、なぜ声を大にして称えないのか?
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■W・アーヴィング「アルハンブラ物語」平沼孝之訳(岩波文庫)上巻下巻(1997年刊 原本は1851年刊)
W・アーヴィングの本を読むのは、はじめての経験であった。
深いふかいため息とともに、わたしは岩波文庫の上下2巻を読み了えた。
惜しみおしみ、後ろ髪を引かれながら。そう・・・ほんとうにため息ものの素晴らしい作品であった。
これまでたくさんの本を読んできたけれど、これほどのブリリアントな印象を . . . 本文を読む