このあいだ谷澤永一の「雑書放蕩記」(新潮社 1996年刊)という本が出てきた。そしてそのオビ。
「本は私にすべてのことを教えてくれた―。蒐書六十年、その数二十余万冊、稀有の読書人が熱い心で描く感動の読書自伝。」とある。
20万冊はすげえな(^O^)
谷澤さんといえば開高健さんの盟友だった。
初版が多いようだが、本の写真がぞくぞくと掲載されている。
大部分稀覯本かもしれない。
関西大学で長らく教 . . . 本文を読む
■「私小説名作選 上」中村光夫選
近松秋江「黒髪」
《近代日本文学において独特の位置を占める「私小説」は、現代に至るまで、脈々と息づいている。文芸評論家・中村光夫により精選された、文学史を飾る作家十五人の珠玉の「私小説」の競演。》三省堂書店BOOKデータベースより
中村光夫といえば、私小説を排撃した批評家として名高いが、その中村光夫に、私小説のアンソロジーを編集させたところがミソ(*^。^* . . . 本文を読む