二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

アンチ絶景派

2020年02月15日 | Blog & Photo
   (おおっ、限界集落ということばを連想するのはわたしだけではあるまい。それにしても見事なオブジェ!)


この数日、4月上旬とか中旬とかいう季節はずれの気温がつづいた。
家にこもっているのももったいないので、カメラを4-5台クルマに放り込んで、西毛地区をめざす。
わたしは友人から「アンチ絶景派」などとからかわれている。アンチといっても絶景が嫌いなわけではなく、ときどきは「わぉ、キレイ!」といわれるカットも撮影する。

カメラを手にして何かを探す。
最近あらためて気が付いたのは「そうか、おれは1950年代の風景を探しているのだ」ということ。
生まれてはじめて目にした光景が目に焼き付いているといえば嘘になる。だけど、50年代の終わりころのこの世の光景は、おぼろげながら覚えているような気がする。

貧しかった日本、貧しかったわが家。
あれから60年という歳月が流れた(=_=)

わたしが尊敬する写真家のお一人に長野重一さんがいる。
「ドリームエイジ」
「遠い視線」
「東京好日」などの写真集がある。その長野さんに、
「東京1950年代」
・・・がある。
先日「東京1950年代」を書店で立ち読み(立ち見)しているとき、「ああ、この時代に帰りたいのか」ということが、ぐぐっと胸にこみ上げてきた|*。Д`|┛

そんなこと不可能なのは百も承知。
なつかしい時代、なつかしい人々、なつかしい街角。
それを漠然と探して、カメラをぶら下げ、あちこちふらりふ~らり歩いている。
そーゆーことなんだね、根っこにある衝動。

「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい」
これはよく知られた森山大道さんの名言。
これがなんというか、キーワードのようなもの。

いま新しくても、たちまち古びていく。時間にはなにものもさからえない。
だから写真を撮る・・・んだろうなあ、おそらくね。

何枚かpic-upして以下にならべてみるけど、写真にはコメントを付さない。
悪いクセで、ついひとこと、ふたことコメントしたくもなるが、見たとおり、感じた通り。それで十分・・・ではないだろうか(;´д` )

















// 以上おしまい
ご覧いただき、ありがとうございました。

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