現在、「夜への階段」というタイトルで、mixiにシリーズ・アルバムを作成中。
すでにpart3となっているので、そろそろタイトルを変更しようかな・・・と考えている。
なぜ「夜への階段」としたかというと、ひとくちに夜といっても、いくつかの段階があるというのが、三毛ネコの感覚にしみついているので、そのあたりを表徴したかったのだ。
夕暮れどきから、深夜へ向かって、夜はいろいろな貌をもっている・・・というふうに。
その中でいちばん変化に富んでいるのは、マジック・アワーと呼ばれている夕暮れ時。
季節や天候によって、舞台照明のように千変万化し、わたしのような見物人を愉しませてくれるのだ。
トップに掲げた一枚は、近作の中ではとくにお気に入りの夕暮れ時・街角写真。
上州屋という、老舗の和菓子店だが、もう開店休業に近く、数年後には取り壊される運命にあるだろう。この建物が背負っている「歳月の重み」を、いつか表現してみたかった。
これは信号待ち、運転席側からのショット。
そして二枚目。ウエディングドレスや小物をあつかっている店のウィンドゥ。
右の明から左の暗に向かって、微妙な階調感がある。これまた信号待ちで、助手席側から撮影している。店舗名「銀伶」にはどんな意味があるんだろう(^_^)/~
三枚目。これはヘアサロンのショーウィンドゥ。おもしろいフォントが眼を惹いた。
「美と心の調和」というひとことのすぐ隣りに「ウラPあり」か。
「楽hair」のネーミングが、シニカルな意味で、わたしの詩心を刺激する(笑)。
被写体を発見する。そして、どう切り取るのかを瞬時に判断し、シャッターを押す。
秋が近づいているので、夕暮れ時がはやくなっている。
人が知るような撮影地へ出かけるのではなく、そのへんの街角で、すてきな被写体を発見する。散歩写真の延長上にある、ささやかな、ささやかな愉しみ。
ことばで探索すれば詩になるし、カメラ・レンズで探索すれば、写真になる。
機材は、三枚ともRICOH CX4。