二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

今日も一日が暮れてゆく

2015年07月08日 | Blog & Photo
朝目を覚ますと小雨が降っている。さて、洗濯はどうするか?
ちょっとだけ考えたが、することにして、物置の軒下に吊した。雨は降ったりやんだりをくり返している。7月になってほとんど太陽さんの顔を見ないけれど、ためらっていると、あっというまに洗濯物がたまる、たまる。
乾燥機はあっても、どうも生地を傷めるように思われ、滅多にスイッチを入れない。

午前中は父の運転手。90歳の誕生日になって運転免許証を返上したため、近隣の医院へ自転車で出かけることはあるが、遠くへはいけず、不自由しているから、月に1回は運転手をつとめて、連れ出すことにしている。89歳の母は大分ボケがすすみ、買い物に出ることを嫌がる。

わが家は高崎市郊外の小農家。去年から米作りはやめている。水田は約半分は近隣の農家に貸し、半分は休耕田となっている。
さて、トップの一枚は、庭の一隅。物置と坪山にはさまれたこのあたりが、父専用の遊び場で、ここで今年も菊作りをしている。
菊になんてまったく関心のない息子、つまりわたし三毛ネコは「よくもまあ、飽きずにつづくものだな」と思っている。
菊作りと野菜作りが、老いて杖をつきながら歩く父の生き甲斐。頭は意外なほどしっかりしているから、まだ本も読んでいる。
本は歴史ものをよく読んでいるが、大部分はわたしがみつくろって買ってくる。





ここは普段は車庫として使っているスペースだが、クルマがないと、こうして猫たちの溜まり場になっている。キャンディと、片目のジャックがのんびり寝そべっている。
こういうとき、テンちゃんはどこにいるんだろう? 



玄関脇にある、鉢植えのサルスベリ。こういったものはすべて父の管轄なので、わたしはめったに手をださない。



父の用事がすんだあとBOOK OFFへいったらこれがあったので、外でランチを食べたあと読みはじめた。
中勘助「銀の匙」を知らない日本人はほとんどいないだろうが、最後まできちんと読んだ人は・・・となると心許ない、明治の幼年期を描いた名作中の名作。
わたしも読みかけては途中で何度か挫折。今度は高齢者にやさしい岩波文庫ワイド版なので、ラストまで読めそうな気がする。



夕方になって、テンちゃんが姿を見せた。
「さっきまでどこで、なにをしていた?」と訊くと、にゃあ。
うん、そうか! ふむふむ。
いやじつはわかったようでわからないのが猫語。猫語をマスターするのと、英語をマスターするのは、同じくらいむずかしい、わたしの場合は(笑)。

こうして平凡極まりないわが家の2015年7月8日が、まもなく暮れようとしているのであります♪



テンちゃんお得意のこの大あくび。
平和だにゃんと、そのありがたみを噛みしめているわけです。
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