写真つながりのマイミクさんにはまことに申し訳ないのだけれど、この8月の猛暑にやられて、Mr.Mikenekoは、写真モードからクラシック音楽モードに、すっかりシフトチェンジしてしまった。
昨日まで、5日間連続猛暑日。今日も35℃だから、6日連続ということになる。
群馬県今年は8月の平均気温が、「過去最高」を記録するだろう。
昔は名物といわれた夕立がこのところないので、夜間になっても熱帯夜。
昼間はむろん、どピーカンの晴天、紫外線の強さも、半端ではありません(~o~)
草刈り等で一時間も外にいたら、ひ弱なMikeneko、眼がチカチカしてくる。
涼しくなったら、写真モードへ・・・と思うけれど、これだけのめり込むと、いくらかタイムラグが生じるだろう。
ところで、タイトルは、あつものにこりてなますをふく、と読む。
意味はおおよそ、
『熱い吸い物で口をやけどした者が、なますのような冷たい料理も吹いて冷ますという意味から。 なにもそこまで用心深くなる必要はないのに、というあざけりの気持ちを込めて使う。』
・・・だそうである。
さっき調べたら、英語だと、よく似たものにHe that has been bitten by a serpent is afraid of a rope(. 蛇に噛まれた者は縄を怖がる)といったことわざがあると、紹介されていた。
なぜこんな故事をもちだしたかというと、わたし自身が、これとよく似た経験をしたから。
いや、正確にいえば、少し違うのだけれど(^^;)
なかなかぴったりな四文字熟語や故事が思いだせないので、羮に懲りて膾を吹く・・・で代用しておく(笑)。
ここ一週間あまり、BOOK OFFの棚に、ピリオド楽器系の人たちのレコードが置いてあるのが眼についた。そのうち、二枚を、ふとした気まぐれで買って帰り、一昨日、昨日で聴いたところ、これが予想外におもしろかった。
それは、フランス・ブリュッヘンが率いる18世紀オーケストラのCD。
ベートーヴェンのほうは、シンフォニー7番8番がカップリングされ、モーツァルトのほうは、38番(プラハ)39番がカップリングされている。
ブリュッヘンでは、二三年まえに、ベートーヴェンの第3番(エロイカ)を手に入れて聴き、がっかりしてしまった経験があった。
いますぐには思い出せないけれど、アーノンクールのCDも数枚もっている。
「へええ、うまいなあ。いや、細身でひきしまっていて、なかなかフレッシュに聞こえるぞ」
そう感じたけれど、数回聴いて、すぐに飽きてしまい、これまでほとんどお近づきがなかった(=_=)
ところが昨日、ミニコンから響いてきたモーツァルトの二曲に、いささか“目からウロコ”。 「ああ、これって、まさにモーツァルトだな。シンフォニーが、室内楽的に聞こえてくる! モーツァルトが生きて、耳で聴いたのは、こういう音楽だったのでは・・・」と思えてきた。
羮に懲りて膾を吹くではないけれど、ブリュッヘンはモーツァルトから聴くべきだったのだ。
ピリオド楽器なるものが、どんな楽器なのか、たいした知識はないのだが、小編成の楽団が奏でる研ぎすまされた音楽は、響きがビーズ玉のような透明感をそなえ、スピーカーから弾むようにころげ出てくる。わたしは急いで「名曲名盤300」(音楽之友社)のページをめくって、先生方の“評判記”を読んだら、なんと、モーツァルト演奏におけるブリュッヘン人気は圧倒的!
しかも、たまたまこの数年評価が高い・・・というわけではなく、ロングセラーをつづけていることがわかってきた。
軽快感がモーツァルトの音楽とよくマッチしている。
「ね、どうです? 愉しいでしょう。さあ、ごいっしょに」みたいな、人なつこい、明るいモーツァルトの顔があるのがよくわかる演奏だとおもう。
寝るときBGMでかけておくと、いい夢がみられそう。
昨夜そうしてみたら、夢の中に、ずいぶんまえに亡くなった友人が出てきた。夢の中でどんな話をしたか、もう忘れてしまったけれど(~o~)