二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2014年ベストセレクション 第3回「フィルム写真 35ミリカラーネガ編」

2014年12月09日 | Blog & Photo
いよいよ第3回、フィルム写真工房の35ミリカラーネガ。
今年は昨年と比較し、撮影枚数がとても少なかった。
フィルムで撮影するためには、時間とお金が必要。そのどちらも不足気味であったということだろう。
しかし、狙いすましたようなお気に入りのフォトが何枚か撮れたので、ほっとしている。


3-1「夏の忘れもの」(topのフォト)
前橋市街
夏の忘れものは、麦わら帽子。近所の女の子が忘れて、そのままになっているのだろう。
缶コーヒーとたばこの看板のダークブルーが、いい位置に入ってくれ、テーブルフォトっぽくなった(*・ ・*)
わが娘がまだ小さかったころのことなどを、ふと思い出したりする。
下にある無機物はガスのメーター器。


3-2「なごりの夏」
大間々町郊外
3-1もそういえないことはないが、これは「夏のなごり」の光景。
なんともいえない微光があたりを満たしていた。クルマで被写体を探し、うろつきまわっていたときのこと。
おおっ! わたしは小さな叫び声をあげたはず。そうして後方の安全を確認しながら、10mばかりもどって、路肩に駐車し、急いでF3を持ち出した。
「探していたのは、これだよ、これだ!」
そう確信したが、フィルムをスキャンしてあらわれた光景は、その期待を裏切らなかった(^-^**)
本年“ベスト5”の一枚・・・と考えている。


3-3「長屋のある風景」
足尾町市街
町の市街というのはおかしいかな(笑)。
足尾は崩壊しかけた銅山の街で、風化がすごい勢いですすんでいる。
連棟式の長屋がいたることろに存在するけれど、7割あるいは8割が空き家。
すでに解体撤去されてしまった区域もあちこちにある。
こんなふうに生活感がある長屋を探していた。
洗濯物が風で翻り、オートバイが停車している。このオートバイの持ち主は、若い娘さんだった。長屋暮らしの母親を、久しぶりに娘が訪ねてきた。
お嬢さんが顔を出す寸前を撮影してある。お声をかけて撮影依頼する勇気が、そのときは出なかった。髪の長い女子のバイカー、とてもカッコよかったです、残念♪


3-4「建物たち」
前橋市街
この日はヒマだったから、あちこち回り道し、「よい光景」を探しあるいてみた。
ニコンFM2と、Ai55ミリF3.5マイクロに、24枚撮りフィルムをつめて。
対照的な建物が3棟。
上を横切っているのは、アミューズメントの客寄せグッズで、風が吹くと、くるくる風車のように回転する。
35ミリ~60ミリあたりの画角はじつにおもしろい、奥行のある画角だと思う。
わたしはマクロレンズ(ニコンの場合はマイクロ)を、普通のレンズとして使うのが好き♪


3-5「屋上の椅子とテーブル」
前橋市郊外
この日は残っているフィルムを使い切ってしまおうと、郊外をドライブしていた。
見つからないときは、いくら走っても見つからない。
信号で停車し、ふと斜め上へ眼をやると、屋上にこんな光景が・・・。
なんのために?
オーナーが海が好きで、ここで日光浴し、体を焼いたり、ビールを飲んだりするのだろうか?
あたりは完全に「郊外」といっていいところで、周辺には、畑、田んぼがある。「なんだか場違いなものがあるぞ」
そう思いながら、50ミリレンズをつけたF3のシャッターを押した(^皿^)



※撮影DATA
カメラ:ニコンF3 NewFM2
レンズ:50ミリF1.4、35ミリF2、55ミリF3.5
フィルム:コダックGOLD100、200
スキャナ:キヤノンF9000M2(1200dpi)
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