二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2014年ベストセレクション 第4回「フィルム写真 ブローニーカラーネガ編」

2014年12月11日 | Blog & Photo
本編はブローニーカラーネガ&ローライフレックス3.5F(プラナー)で撮影したフィルムからセレクト。
撮影数が少なく、5枚選ぶのは苦労する(;´ρ`)
結局は桜咲く時期の前橋公園と、秩父市散策で使用しただけで終わった。
秋にもローライまたはヤシカマットを持って出かけようかと考えないでもなかったが、結局は実現しなかった。

4-1「コスプレ」(topの画像)
前橋公園
このときは少々気合が入っていた!
コスプレのこの女の子の前を、一度は通過した。しかし「どうなんだ!? いま撮らなければチャンスは逃げ去ってしまうぞ?」
・・・と考えて、撮影の依頼をしたら、快諾していただけたので、数か所移動し、120(12枚撮り)をまるまる一本使った。
周辺には大勢の花見客がいた。衆人環視の中で・・・というと誇張だけれど、通りかかる人たちの好奇な眼が突き刺さってくる。
中には横合いからスッと撮っていってしまうおじさんも(・"・。)
もっとボケの大きな写真にしたかったが、ローライは最高SS=1/500のため、絞りを開けることができなかった。だけど、ルーペをのぞいて、厳密にピントを合わせた。


4-2「道端の花」
秩父市街
雑草のような地味な花を、浅い絞りで撮った。
光と影のあわいに、危うく踏みとどまって、弱い風をうけてゆれているこんな花の詩情が見て下さる方につたわるといいのだけれど♪
むろん意識してローアングルにしてある。


4-3
秩父市街
ベニバナみたいなこの花は、なんというのか、教えて下さる方がいたはずだが、忘れてしまったゞ(´Д`
フレーミングに迷って、2カット撮っている。
背景にあるモルタル壁の建物、洗濯物、バケツ、コンクリートの擁壁など、すべて“見えて”いた。
舌なめずりするようなあのときのテイスティな感触を、いまでもよく覚えている。


4-4
秩父市街
これは中判6×6で撮影したところに意味があるようにおもえる。
ガシッと被写体に食らいついている。中判の描写力は35ミリとはやっぱり少し違う。
中年女性お二人の後姿に、あるリアリティがまとわりついている。
わたしは「後姿のエレジー」というシリーズをやっているけれど、ここには情緒性はたいして存在しない。
だけど・・・そこがきっとイイのだろう。


4-5
長瀞町
こういうロングショットのおもしろさを、わたしは市橋織江さんから学んだというのは、これまで数回書いている。
点景人物の散らばり具合に神経を使った。
林の緑、水面の描写とのバランスは、わたしが肉眼で目撃した光景とは微妙なズレがある。そのズレを生み出したものが、フィルムという媒体なのだ。つまり「フィルムテイスト」ということ*(^-^*)
デジタルだとRAW撮影し、現像処理をすれば、こんなテイストに近づけるのだろうか?
空間はゆったり・・・というか、むしろスカスカ。だけどもちろん、それが狙った効果なのである。
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