二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「日本の戦争力」小川和久(新潮文庫)

2014年02月07日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
小川さんは、不偏不党の立場から、日本の平和、日本の安全保障について、数字をあげ、具体例を列挙して、とてもリアルに語っている。「戦争力」とはいささか刺激的なタイトルだが、読んでいくとこれが平和力のことだと理解されてくる。インタビュー形式をとっているので、とても平易。防衛問題の素人にもわかるように、注釈が完備している。 日本はアメリカの安全保障問題の最重要国家であり、日米安保とは、アメリカが主導する世界平和にどんなふうに貢献しているのか、眼からウロコだった。 . . . 本文を読む
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寒さの影響で活字モードに突入

2014年02月06日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
このところ、日本列島に強烈な寒波が居座っている。厚着してふらふらとカメラ散歩といきたいが、どうやら限界となり、買いためてあった本に手をのばすようになった。乱読メモ「富士山の自然史」貝塚爽平(講談社学術文庫)「『戦争学』概論」黒田耐(講談社現代新書)「日本国憲法とは何か」八木秀次(PHP新書)「パリ ――都市の記憶を探る」石井洋二郎(ちくま新書)「一葉の四季」森まゆみ(岩波新書)「不思議の町 根津」森まゆみ(ちくま文庫)「中国全省を読む 事典」莫邦富(新潮文庫)「日本の戦争力」小川和久(新潮文庫)ご覧のように、すべてノンフィクション。 . . . 本文を読む
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ノスタルジック・モンスター(ポエムNO.2-30)

2014年02月02日 | 俳句・短歌・詩集
年を取ると思いがけない感情が暴れだす。ノスタルジック・モンスターとぼくはそれを名づけよう 仮に。実体なんかありはしないとおもう。所詮はぼくの脳の生理や 臓器のおとろえによってつくりだされた幻影。そこいらをクラゲのように漂っている。ふわふわ ぷよぷよしたもの。つかまえたとおもうと するりと指のあいだから逃げてしまうもの。ノスタルジック・モンスターは小さく自由自在にぼくの身体をドライブしている。過去が現在になだれこむ。現在が未来になだれこむように。 . . . 本文を読む
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