のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

忍路について

2009-07-22 | 小説 忍路(おしょろ)
 伊藤整が「若い詩人の肖像」で描いた時代にはテレビはありませんでした。 人との交流はもっぱら手紙と直接対面することで成り立っていたのです。そこから生まれた恋歌は互いに体温の伝わる温かさが伝わるようです。  下って「忍路」の時代は、まだ携帯電話のない時代でした。公衆電話が町のいたるところに置かれていて、10円玉は貴重な通信手段だったのです。恋人たちは時間のかかる手紙よりも電話に触手が伸びる時代でも . . . 本文を読む
コメント