のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

塩谷 8

2009-07-30 | 小説 忍路(おしょろ)
伊藤整の文学碑は4~5メートルはあろうかと思われる褐色の自然石を立てたものだった。その前面には方形の大理石が埋め込まれ、そこには伊藤整の詩の一節が刻まれていた。  その詩は伊藤整の詩集「冬夜」の中におさめられている「海の捨児」と題する次のような詩であった。  私は波の音を守唄にして眠る  騒がしく絶え間なく  繰り返して語る灰色の年老いた浪  私は涙も涸れた壮絶なその物語を  次々と聞かされ . . . 本文を読む
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