のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

小樽商科大学 8

2009-07-13 | 小説 忍路(おしょろ)
 私は爽やかな気分で自分のペースを取り戻して歩き始めた。  するといくらも行かないうちにパン屋があった。ちょうど昼時であったし、小林多喜二をまた思い起こさせたので、私は一度通り過ぎた店の前を折り返してそのパン屋に入って行った。  中は薄暗く、外光に焼けた目にはすぐにその店の様子が分からなかったが、奥に人かげが動き、ようやくそれが店の女主人だとわかった。  私はパンを買い、その場でほおばりながら、 . . . 本文を読む
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