「かわいい」って何だろう?
お客さんから「ヒスイで可愛い感じのハート型のピンバッチを作って下さい」という注文に応えてから、「かわいい感じ」について色々考えてみた。
いまや「かわいい」は世界共通語になったそうだ。
キュートでもプリティーでもない「かわいい」って何???
そして「かわいい」の後に「って感じ」という部分にもヒミツがありそうだ。
わたしはネコ好きなので、自分なりに「かわいい」フォルムを追及していったら、キティーちゃんやジブリアニメの「魔女の宅急便」に出てくる黒猫ジジに似たピンバッチを作ってしまった。
左から蛇紋岩、ヒスイ、ネフライト(軟玉ヒスイ)で作ったピンバッチ
かわいい???
因みに眼には漆が塗られている。
「かわいいって感じ」のナゾは、丸みと厚みに鍵がありそうだ。
リアルな口があると、途端に能弁になって「感じ」という曖昧模糊さがなくなるようである。
文字通り無口な所に、人はあどけなさ、いたいたけ、そして「もののあはれ」を感じて、感情移入してしまうのかな?と思う。
けっしてデザインを真似した訳ではなく、「かわいいい感じ」という曖昧模糊としたイメージを具現化したらこうなったという話し。
つまりキティーちゃんのデザイナーや宮崎駿は、「かわいいって感じ」の本質を掴んでいるということだろう。
それにしてもキティーの国際的な人気たるや凄まじい。
日本の国はゆるキャラ流行りだけど、いっそのこと、キティーちゃんをゆるキャラ日本代表にしてはどうか?
キティーちゃんを日本の親善大使に任命して、反日感情の高い国に派遣するのだ。
尖閣問題だってキティーちゃんの「ヨロシクネ!」という一言で丸く収まったりして(笑)
国際法や歴史認識を理路整然と並べたてるより、「かわいい感じ」がこれからの日本のイメージ戦略なのでR!