母校美術部の後輩が快挙。
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糸魚川タイムス5月29日版より
私が在学中は運動部と違って、県展に入選しても校内で話題になることも全校生徒の前で表彰状授与なんてことはなく、くやしい想いをしていたのでエールを贈りたい。
母校には美術教師が不在となって久しく、部員も女子ばかり、石膏デッサンもせず、イラストの模写ばかりしていると元美術部員たちは嘆いていた。
が、しかし渡邊さんの作品は、いかにも高校美術部らしいアカデミックな絵画手法とは異なり、おそらく漫画を描き続けて独自に得たであろう手練れの技を感じる。
背景の墨や骨太で勢いのある線など、「博多っ子純情」で長谷川法世が描いた、迫真のラクビーや山笠シーンを彷彿とさせるではないか。
写実的な絵画は、基本さえあれば実は意外に易しい。
その点、渡邊さんの絵はアカデミズムの呪縛に委縮せず、野放図なまでに大胆。これは才能がないと描けない。
彼女が美術系の学校に進学しても、周囲は委縮するようなアドバイスをせず、ノビノビと育てて欲しい。
もしかしたら、彼女は21世紀の北斎になる可能性だってあるのだ。
こういった褒め言葉も委縮させるので、本人には「すげえ迫力だねぇ!」くらいにしておかなければいけませんネ( ´艸`)