門前町諸岡地区の火祭りは豪快だ。
かっては巨大松明の燃え尽きから提灯の灯りをとり、自宅に持ち帰ってお盆の迎え火としていたそうだが、現在は大音量のアナウンスと煌々と照らしたライトもつかった今どきの夏のイベントとして命脈を保っている。
観客のなかに地元の消防団員らしき人が誇らしげにMONNZENと書かれたTシャツを着ていて、グッときた。
松明は束ねた青竹を芯に稲わらが巻かれていて、たまに竹が爆ぜてボンっと音がして火の粉が飛ぶ。
野焼きの火葬をみたことがあるが、頭がい骨が弾ける時の音に似ていた。
松明が倒れたころ合いに、なぜか地元のエレキバンドが加山雄三メドレーを演奏した後に打上げ花火の演出。
せっかくの情緒を台無しにするこの流れはいかがなものか(笑)しかし地区の人が集まって同じものを観るのはいいもんだ。
それにしても門前は手付かずの倒壊家屋が多い。