中国や東南アジアの人に勾玉を見せると「カシューナッツ?」と聞かれるのですヨ。
ベトナム女性と結婚した男性の注文を受けて作ったペア勾玉は、厚めに成形した勾玉を縦半分にカットした「better haif勾玉」というシリーズ。
だからパワーストーン屋さんが中国の加工業者に勾玉を量産させると、作りやすい形ということもあるだろうが、陰陽図を連想してシッポの短いオタマジャクシみたいな勾玉となり、それを買った日本人も「勾玉ってこんなもの」と認識して、同じようなオタマジャクシ勾玉を作るようになってきたと推測する次第。
身に付けてもゴロゴロせず、付けていることを忘れるサイズ
私はオタマジャクシ勾玉に美しさを感じないが、勾玉の形に正解、不正解はなく好みの問題ですけどネ。
さて、ベトナム女性と結婚した日本人男性からペア勾玉の注文を受けたが、日頃つくっている弥生時代風のスマートな勾玉だと奥さんからカシューナッツと思われそうなので、ポッテリした胎児っぽい勾玉を作った。
初心者のころに買って、綺麗だけど加工する自信のなかったヒビだらけの原石の石目を読み、カットを重ねること5回目で石目のない大トロ部分に辿りついた。
酸化して錆色もついていた原石なので、まともなヒスイ職人なら手を出さない原石だが、完成後に透過光を当てたらビックリ。
実に神々しく、思わずひれ伏してしまった(ウソ)
ヒビだらけの端材も、超小型勾玉を作れるから無駄にはしない。
加工に向かないと評価されるヒスイ原石でさえ、工夫次第で得難い個性を引き出せるのという教訓を学びましたヨ。
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