新聞に親父の追悼文を投稿してくれた人がいると、親戚や近所の人が掲載紙を何人も持ってきてくれた。
何度も取材を受けているローカル新聞なので顔馴染みの記者が気を利かせてくれたのか、私宛に掲載紙からも郵送されてきたが、よくも私の親父のことだとよくぞ解ったものだ。ローカル新聞ならではの小回りの良さか。ちなみに掲載紙は「糸魚川タイムズ」
葬儀が終わってから、近所の夫妻が弔問に来た。
親父はまだ元気なころ、お向かいの小学校でボクシングをボランティアで教えていたことがあり、息子さんも習っていた。その息子さんは引っ込み思案なおとなしい子供だったが、ボクシングが面白いと拙宅で個人レッスンもしていたので、親父の最後の弟子ということになる。
その子が来年は高校受験で、環境問題を学びたいからと九州の難関校を受験したいと言ってきたそう。
ご夫妻は、あの大人しい子が自分の意志を明確にできるようになったのは、親父からボクシングを学んだお陰ですとお礼を言ってくれたので、お袋は泣き崩れた。
親父を師と仰ぎ、敬慕してくれる人がいる。バタフライエフェクト・・・疾走するロッキーの後ろをついてくる子供たちみたいではないか。
生きていた時より身近に感じている。
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