今日はヒロシマの日だが、近代戦は各国ともドローン兵器によるテロまがいの戦法にウエイトを置くようになっているようだ。
アメリカ映画「ドローン・オブ・ウオー」は、アフガンのタリバンを攻撃するドローン兵器のパイロットが主人公。
アフガン上空には、1万2千キロも離れたラスベガスの空軍基地から遠隔操作されているドローンが常時飛んでおり、「もはやドローンはアフガンの国鳥だ」というセリフ、新兵に「君たちの半分はゲームセンターでスカウトした」と訓示するセリフに戦慄を覚える。
ドローン操縦者は、サラリーマンのように自宅から基地に通勤して、昼間はアフガンの攻撃、夜は家族とバーベキューという生活を送っている。
攻撃対象は現地通報を元に特定したタリバンだが、最終確認は3千m上空から撮影する映像のみで、時にはターゲットの家族ごと、救援する人々、葬儀に参列した人々もタリバン一味として「排除」することもあり、報道で目にする「誤爆」の実態が淡々と映し出される。
炸裂する爆弾の音や阿鼻叫喚の声を聴くこともなく、コーヒーを飲みながらモニターに映った死体を数える戦果確認。
主人公は心の痛みに苦しむものの、上司や同僚たちは、やらなければ、こっちがやられるという論理を納得している。
この空軍基地の隊員たちは、ささやくような小声で話すことも不気味だ。
原爆は非人道的な大量破壊兵器というが、人道的な兵器があるなら見せて欲しい。
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