ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

映画「エセルとアーネスト」

2017-07-25 | 映画・文化
「スノーマン」の作者レイモンド・ブリッグズが描いた
両親の実話を映画化した「エセルとアーネスト」

実はそんなことは露知らずに出かけていき
映画が始まってから気がつくという
まったくもってヌケてる私たち


ブリッグズ本人が語るように、何も起きない人生を送った2人。
住み込みのメイドだったエセルと牛乳配達をしていたアーネストは
大恐慌直前の1920年代に結婚。エセルは38歳でレイモンドを出産。
人生50年の時代の超高齢自然分娩!
母強し。恐れ入ります


一人っ子のレイモンドは両親に可愛がられてスクスク育つものの
ヨーロッパは第二次世界大戦に突入し、レイモンドは疎開、
両親はロンドンに残って空爆におびえる日々・・・・


この辺の20世紀前半の暗い史実とその中でも明るく懸命に生きる
一家の姿は時代を越えて普遍的に感動を呼ぶことでしょう。
生きていること自体いかに素晴らしいのかを気づかせてくれます。


2人の人生とは、
真っ暗だった所にある日ぽっとキャンドルの灯が灯り
小さな火はときどきの風雪に揺れ動きながらも灯り続け
大きくもならず消えもせず家族を照らし続けて
ある日、ぽっと消えていく・・・・


消えてから気がつく
その明るさ、温かさ、静かさ、穏やかさ、愛おしさ


淡々とした暮らしは無数に繰り返される万人のものでありながら
ふたつとして同じもののない、珠玉の時間


最期は車椅子から寝たきりになり、認知症を発症して亡くなるエセル
なぜか自分の未来を見せられたようで、ドキリとしました。


最愛の妻を亡くし、スージーという黒猫と寂しく暮らすアーネスト
ある冬の日に心臓発作を起こして帰らぬ人となります。
夫はその姿に自分を見たそうです。


2人は5歳違いで、エセルの方が年上(私は4歳年上)
とも1971年に亡くなりました。
これが私たちの晩年の姿なのだろうか
と深く想ってしまいました。


この映画は効きそうです。漢方薬のように。
何年どころか何十年も心の滋養になりそう。


映画館を出てきたら

大きな虹


やっぱりデジャブなのかな?



スージーはクロちゃん
(※普段からパパ命だし)

クロちゃん、ファイ


30年以上生きて化け猫になってパパを守ってね

「・・・・・・・


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映画「無限の住人」

2017-07-22 | 映画・文化
今年も始まりました
NZ国際映画祭



去年は
「ポイエ~ポイエ~

と、最高にほんわか気分で始まった映画祭


今年は初っ端かなら血しぶき浴びまくりみたいな
「無限の住人」
でスタート


「斬りゃいいってもんじゃないだろー
という見終わったときの夫の一言。
た、確かに(笑)


キムタク主演の時代劇としか知らず、のこのこ出かけていきました。
毎年映画祭の作品のチョイスはパンフを見ながらフィーリングで。
有名作品とか有名監督・出演者というのは多少考慮しても
決定的な決め手という訳でもなく、かなりテキトー選択


キムタクは好き嫌いは別として、上手いので観ても元が取れるという
作家で言えば、私にとっては三島由紀夫かな(爆)
(↑分かりにくすぎる例)


ひょんなことから不老不死の身となり人目を忍んで生きていた侍が
両親を殺されて復讐を誓う妹似の小娘の用心棒になる・・・・


設定があまりにもマンガチック!
と思ったら、本当にコミックの実写だったんですね。
登場人物のコスプレ並みの衣装に、会場からは何度も笑いが


まぁ、百人斬りとかが物の例えではなく、これでもかこれでもかと
実写で繰り広げられ、そうそうご都合主義的な数合わせでもない
身体を張った(少なくともそう見える)大殺陣は時代劇の型を超えて
エンタメとしてはかなり見ものだったのでは?


キムタクは髪を縛って顔が全面に出ており、相当スタントなしで
がんばっていたのでは?でも独眼にブラックジャックのような傷
という強烈なメイクで、逆にスタントが見分けにくくなっていたか。
彼のウリであるはずの顔をあそこまで「潰した」役は初めてでは?
その分、演技力や醸し出す雰囲気が全ての役、ともいえました。


とまれ、誰が斬っていようが見事なアクションと映像処理。
コミックという長い長い時間をかけた原作の厚みのエッセンスが
複雑な人間関係、架空ながらも時代考証、特殊な武器や武術に
いかんなく発揮されていたんでしょうが、まぁ切断、切断、また切断。
「ソウ」とか観る人には序の口なんでしょうが、そうではないので(寒)


斬っても斬っても次から次へと敵が現れ、さらに倒すスピード感は
まさにコンピューターゲーム
主人公が滅法強い不死身というのもゲームそのもの。


そこに老いも滅びもしない悲哀を挟みこもうとしていたものの
圧倒的なぶった斬りを前に、お涙ちょうだい的なスズメの涙は
瞬・間・蒸・発


唯一、海老蔵が演じた200年生きたもう1人の不死身の男の存在が
そのリアリティーを垣間見せたかなぁ
素顔メイクの大見得のスゴみが凄かったのはさすが(笑)


映画の後、スコセッシ監督+デニーロ主演の「ケープフィアー」を
思い出しました。何も受賞しなかった記憶に残らない作品でしょうが
スコセッシ+デニーロでは「タクシードライバー」以上に
ありありと記憶に残る細部が多い作品。


復讐、暴力、ゾンビのような不死身さがこれでもかこれでもかと迫り
最後にデニーロが演じた悪役がボートにつながれたまま谷底に落ちる
というシーンが、今回の映画でも敵の1人が滝壷に落ちていくのと
重なりました。


まぁどっちも観終わった後の後味の悪さは一級品(笑)
ケープフィアー同様に(ググったら1991年の作品でした!)
25年経ってもこの後味が蘇ったらある意味すばらしいけれど
あまりにもコミックやゲームのライト感が勝っていて
きっとそこまでにはならないだろう、と思います。


しかし、演技という意味ではキムタクはデニーロ級か、
役になり切るより地が全面に出るという意味で、アル・パチーノ級?
これから日本を代表して、どんどん世界に出て行ってほしいですわ。
「世界のミシマ」同様、海外でもウケそう


とまぁ、思考は明後日の方角に飛びつつも、それなりに楽しめました。
2度観たいとは思いませんが(素)


引き続き、よい週末をお過ごしください


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世界報道写真展2017

2017-07-09 | 映画・文化
古色蒼然としたエレベーターに乗って

この時期、毎年必ず行くようにしている


世界報道写真展

東京でも同時開催中なんですね
さすが写真、何枚でも複写できるわけだ


「必ず行くようにしている」のは

ウキウキ楽しくお出かけ
という場所ではないから。


どこか遠くとはいえ、同じ地球上で起きている
厳しい現実から目を反らしてはいけないという義務感から

必ず足を運ぶようにしています。
今年は案の定IS関係の写真が数多くあり、その重さもヘビー級


過酷な自然とそこで暮らす人々

こんな生活が、こんな人生があるのかと毎回のように思います。
でもそんな場所や環境でも人々の暮らしが営々と続いていく・・・・


そんな中で毎年密かに楽しみにしているのが、このひな壇の上。

ちょっとホッとしたり心洗われたりする写真が並んでいます。


さまざまな思いを流し込むようにエスプレッソワークショップで。



次はコレだな~



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芸術の秋は18禁で

2017-03-14 | 映画・文化
怪しくピンクに輝く

アオテア・スクエア(笑)


今年もキタキタ

オークランド・アーツ・フェスティバル


市庁舎までピンク

ノリノリですわ


この特設のスピーゲルテントがスゴい

ホントにビクトリア時代にタイムスリップしたような
総ステンドグラスの窓にハードウッドの床


そして小さな小さなステージで次々に繰り広げられた

18禁のラ・ソワレ


ピンストのスリーピースにボーラーハットという英国紳士な2人組が
スーツのまますごいアクロバット
このスーツがジェームス・ボンドのスーツ並みに
どんなアクションにも耐えられる


パフォーマンスが終わって袖に下がったと思ったら威風堂々の曲が流れ
いきなり脱いでユニオンジャック一丁で

この宣伝のヤツ~(笑)
(※写真はLa soiréeから)


他にもマジシャンがすっぽんぽんになったりで
こりゃ確かに18禁
(※この時以来)


笑って笑ってハラハラドキドキ、ときたまピンクのため息みたいな
明るく健全な大人ナイト
こういうのを市が協賛しちゃうって、やっぱりいいよねNZ


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18禁の大人ナイト

2016-12-07 | 映画・文化
いやぁぁあ、笑った笑った

ブリーフス



バーレスクならぬ全員ボーイズの「ボーイレスク」

ちょっと口惜しいけどオージーたち
愛国心丸出しのこの衣装
それはそれでリスペクト


の大人ナイト

ホントの大人だからいいよねぇ(笑)

私たちったら夫婦でこの手が大好き


もっと言えばLGBTが好きなんですわ。
自由に生きる
を体現してる感じがするじゃないですか。


世間の偏見に屈することなく、強く明るく逞しく
徹底的にわが道を行く個性としたたかさが好きなんです
(※自分と生き方が似てるからかな?)



ヒゲのニューハーフ座長

おばさんになるだけでもツラいのに
ニューハーフのおっさん
その世間的なイタさをあざ笑うヒゲ面


これでドラァグクイーンでピタピタのドレス着て
15cmぐらいのピンヒールでカツカツカツカツ
数分ごとに着替えて出てくるわ、しゃべるわ、踊るわ(笑)
しかも、NZ生まれのサモアンでした(←これウケてた~)


まぁ、ブリーフスというぐらいで

みんなムダに脱ぐ脱ぐ(笑)


でも、そんじょそこらのオカマショーではなく
(・・・って詳しくは知りませんが・・・笑)
「これってシルクドゥソレイユいけちゃうよね
というレベル


鍛えに鍛えた芸とカラダ。
かなり危険で難易度も高いパフォーマンスも多いのに
その中で笑いが取れるこの余裕
恐れ入りました。
(※メンバーの面々


平日の夜といえどもほぼ満席



みんなひとりひとり違う
認め合って
分かち合って

という座長のメッセージ、しかと受け止めてますよ~


帰宅早々にこんなメッセージ
ズルいよね~(笑)
絶対また行っちゃうじゃん


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NZ国際映画祭2016

2016-08-03 | 映画・文化
毎年行っているのに

なぜかほとんど記事にしたことがないNZ国際映画祭


今年はなかなかヒットが続き、いい2週間でした

でも1日1本に決めているので
けっこう忙しかった
(↑すぐキャパめいっぱい


オープニングナイトの「ポイエ」はワールドプレミア(笑)

上映は1回だけだったし、満席だったし


パテア・マオリ・クラブも来ていたし

最高に楽しく、観るというより参加してきました


その他に今年は5本行きました。備忘録用にカンタン映画評

(※ホントはもっと行きたいけれど、仕事が立て込む時期なので


「エクイティー」
女のウォールストリートという切り口はやや新鮮だったものの
それに頼りすぎていた部分もなきにしもあらず。
ヒラリー・クリントンでさえ、女性というだけでは支持が得られない
今のアメリカ

サスペンスにしてはたたみかける緊張感がなく
IPOに向けてもっともっと白熱してほしかったかな~



「海よりもまだ深く」
主催者に強烈な是枝ファンがいるようで、新作が出ると必ず上映(笑)
結果、「もうこれで是枝作品はやめよう」と思いつつ
毎回観ている私

是枝映画に必ず出てくる自分しか見えない傲慢な人が心から嫌い
今回は主役の安倍寛が腐りきった人物を完璧に演じ
その上手さに胸がムカムカしましたが(笑)
元妻のまっとうさにやや救われたか?
(※テルマエですっぽんぽんになっていた阿部寛がうますぎ~)

そのすべてを許して受け入れる老母役の樹木希林が神的上手さながら
いくら息子でもそこまで許すか
とやっぱりムカムカ(笑)
ホントにもう是枝作品はやめようと思う


「ミュージック・オブ・ストレンジャー:
ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブル」

美しいシルクロードを背景にヨーヨー・マとその仲間たちの
ロードムービー
ぐらいの貧弱な想像で出かけていったら・・・・・
完全ノックアウト

命がけで自分の音楽を追求していく神々の集団でした。
国を出たり、戦火を逃れたり、自分の音楽を伝統を守っていく人々。
その命を賭した神々しさたるや
「この人たちは今生が最後で、亡くなったらもう転生しないんだろうな」
とふと思ってしまいました。これもSOLD OUTで観られてよかった。


「東京物語」
これもまた是枝作品並みに苦手系(笑)
是枝監督がいかに小津監督に影響を受けたかは語り尽くされている
(※特に海外では?)
ぐらいだから仕方ないかもしれないけれど、私には後味の悪さも一緒

夫は大ファン
(※お互い驚くほど細部を忘れていて愕然)


「カントリードクター」
これもSOLD OUTだったフランス映画。医療のない地方でたった一人で
看護婦もいないまま24時間の往診もこなす、昔懐かしい町医者。
自身が深刻な病に襲われ、そこに突然現れる若い女性の新人医師。

「きれいなフランスの田舎の風景でも観られれば・・・・」
と軽い気持ちででかけていったら、なんのなんの驚くほど深く
映画面でも医療面でも丁寧に作られていて個人的には今回の最高作
トーマ・リルティ監督自身が元医者なんだそうで、さもありなん!
医療現場の圧倒的リアリティーがあってこそ叶う淡々としたドラマ

一般上映されたらまた行かなきゃ


いやー、映画って本当にいいもんですね~
さよなら、さよなら、さよなら~


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ポケモンGOフィーバー

2016-07-16 | 映画・文化
NZは世界的にも早い7月6日からポケモンGOスタート


その後のフィーバーぶりは世界共通かもしれませんが、NZは
スマホ所有者のポケモンを集めている比率が特に高いんだそうな。
すでに2週間近く経ち、ポケモンの話が新聞に出ない日はない!


ポケモンも集めてなきゃ、スマホどころか移住以来携帯もやめた
石器時代に生きてる私にはぜーんぜん関係ない話(笑)
スマホを振ってポケモンを集めている人にも遭遇したことなし。


夫や善(19歳)はランニング中にさえ見かけているのに、
同じようなコースを走っていても、見たことないなー


名古屋の温(22歳)ももれなくハマっていて、毎日歩き回っているとか。

伏見駅ではこんなのが取れるらしい
めっちゃ懐かしいピジョット
英語でもピジョットなのねぇ。


子どもたちが小さい頃は、ポケモンの名前や進化形を覚えさせられ
IQテストをされました(泣)
子どもたちはポケモン情報だけは
完全バイリンガルでばっちり把握
温もポケモンのおかげで自然にカタカナを覚えていました


世界中でコレクターが1日何時間も歩いているとか
山登りを始めるとか、カイヤックで海に漕ぎ出すとか
公園で遺体を見つけてしまうとか(←アメリカの話とか)
崖から落ちたり、クルマで事故を起こしたり
仕事を辞めてポケモン集めの旅に出る人も大勢いるらしく


ダイエットになったり
健康になったり
ケガ人になったり
失業者になったり
スゴいことですよね、これって



先月、部屋の片付けをしていたときにポケモンのフィギュア発見
コンタクトレンズの消毒液が入っていた箱に入っていてビックリ
(※温が使っていた消毒液だから入れたのはヤツかな?)


すぐにポケモン大好きなアッシュにプレゼント

4、50個あったのかな~?


アッシュのママが驚いて、
「こ、こんなにたくさん これネットで売れば300ドル以上よ!」
と言ってましたが、今のこのフィーバーなら500ドル以上なんだそう(笑)


アッシュが喜んで大事にしてくれれば、大人の財テクになるよりも
ポケモンたちも本望でしょう


Gotta Catch 'Em All
(ゲットだぜ


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NZ国際映画祭オープニング作品「ポイエ」

2016-07-14 | 映画・文化
今年も始まりました

NZ国際映画祭


今夜はその初日ということでシビックシアターへ



趣味がイイかワルいかは別として(笑)



やっぱりここのライティングは最高



劇場の緞帳は夢の世界への入り口



それを取り囲む空間が



すでに夢の世界であってもいいよね

(※しかし、ここまでやっちゃうかNZ・・・笑)


今年のオープニングを飾ったのは

マオリ映画「ポイエ」


映画を観るまではポイエと読むとも知らず、

「マオリダンスで使うポンポンがポイだから、
マオリの音楽とダンスの話
ぐらいの予備知識ゼロでのこのこ出かけて行きました。


話の舞台がサウスタラナキのパテアという

眠っているような小さな町の話だと知り、ビックリ


パテアは2014年に初めて訪れ、去年も1度通過していました。

町の中心にマオリのワカ(舟)のモニュメントがあり、マオリ度高めの町


通りには空き家になった古い大きな建物ばかりが目立ち

過去の繁栄と現在の衰退のコントラストが印象的でした。


「どんな産業があって、人々は何で食べているんだろう?」
と帰ってきてから思わず調べてしまったほど、何もなかった場所。
そのときの記事がコチラ


19世紀からパテアを支えてきたのが、パテア冷凍工場
冷凍施設がある強みから、一時は世界最大のチーズ輸出基地でした。


しかし、業務の非効率や全国的な過剰供給で1982年に冷凍工場閉鎖。
100年の歴史に幕が下り、町は崩壊寸前の危機に見舞われました。



そんな町が映画になる?しかもマオリの歌とダンスで



70年代にオーストラリアで活躍したマオリポップのミュージシャン、
ダルとして知られるダルバニュス・プライムがその頃パテアに戻り
マオリポップの作曲をしていました。その中で「ポイエ」が誕生
冷凍工場の閉鎖から2年目の1984年のことでした。
(※ちなみに私が大学を出て、日本も出た年・・・・笑)


それを歌うだけでなく踊ったのが、パテア・マオリ・クラブの面々。
工場閉鎖で人が去った町に残っていたマオリの老若男女。
女性は民族衣装でポイダンス、男性は半裸で唱和し、みんなで
「ポイエ~ ポイエ~
とやったわけです


ヒップホップビートのマオリソングは国内ヒットチャートを上昇し
マドンナやマイケル・ジャクソンを差し置いて堂々1位に
この1曲だけを引っ提げてオークランド進出どころか
イギリスまで飛んでエリザベス女王の前で公演するという展開に


映画は片田舎で生まれたマオリの町おこしソングが大ヒットするまでの
道のりをリアルに丁寧に追ったドキュメンタリー作品。


ぺアレパ・カヒ監督自身もマオリで、「ポイエ」が世に出たときは7歳。
そのときの衝撃を当時の録画と生き証人の話を巧みに組み合わせ、
賞賛と自負が入り混じったマオリ目線でメガヒットの誕生秘話と
その後の成功を懐古していく構成。


しかし、「ポイエ」の成功はマオリだけのものではなく、映画の原題が
Poi E: The Story of Our Song (ポイエ:我々の歌の物語)
とあるように、「第2の国歌」とも言われるほど国民的なものでした。
私たちも当然ながらずっと前から知っている耳慣れた曲です。


在住の方なら曲名は知らなくても、聞けばわかることでしょう。

(※大ヒットした映画「ボーイ」のエンディングテーマでもあります)


大喝采で映画が終わった後は招待されていたパテア・マオリ・クラブの
オン・ステージ



ステージの上で延々と続くハグ、握手、そして



ホンギ(鼻と鼻を寄せるマオリの挨拶)



50人ぐらいいたかもしれない全員同士の挨拶が済んで

やっと会場に向き直り


カヒ監督も登場



ギターが届いて



ポイも届いて



準備完了

スチャ


ぃやったぁ

ポイエ・ライブ


会場全体が



「ポイエ~ ポイエ~



歌あり手拍子ありの



スタンディングオベーション

さ、最高
この温かさ、優しさ、素朴さ、強さ、ユーモアとユニークさ
久々にNZ魂を見たような


満席のオープニング、しかもこれがワールドプレミアっていうんだから
スゴい
30年前の町おこし映画で海外に打って出るらしい(笑)
でも製作がソニーピクチャーズだし、アリかも


ちなみに30年前にこのワカの上でブレイクダンスを踊っていた

マイケル・ジャクソンばりにガリガリだったヒゲの青年は


現在こうなってました(笑)

現役ダンサーで映画でも踊りまくり


しばらく頭の中で
「ポイエ~ ポイエ~
がこだましそう(笑)


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オークランドの鹿鳴館

2016-06-25 | 映画・文化
今週行ったオークランド写真祭のアート・オブ・フォーリング・アパート


会場となったのはマウントアルバートの

アルバートン


歴史的建造物指定を受けた2階建ての美しい木造建築

1863年に農園の邸宅として建てられ、後にインドの影響を色濃く受けた
尖塔と装飾的ベランダを持つ18部屋の豪邸に拡張されたそう。
この噴水は当時のもの。


19世紀末には植民地の有力者たちが夜な夜な舞踏会を繰り広げ

狩りにガーデンパーティーに音楽会にと遊びまくったパーティー会場!


写真展のあった部屋はダンスを楽しむボールルームでした。



古色蒼然とした壁紙



「日の沈まぬ国」として栄華を誇った大英帝国ビクトリア王朝

あの時代を存分に遊び倒したという意味では、まさに
オークランドの鹿鳴館


入場料を払えば見学できますが、チラ見だけさせてもらいました(笑)

キッチン


母屋とは別棟で後年に増築されたよう。



大きなかまど



マントルピースの中に後付けされたと思われる

オーブン


えっ

たった今、写真展の中の廃屋にあったのと全く同じタイプ
ピカピカに磨かれて目の前にあるのがなんとも不思議


すべてが大きく、食器の数もスゴいです。

パーティー会場として多くのゲストをもてなしたのでしょう。


自然光がよく入り

撮影スタジオみたい(笑)


外にはさらに別棟の作業部屋があり

当時の様子を再現


いろいろなものがここで手作りされ修繕され、

大事に大事に使われていたのでしょうね。


横に置かれていた飼い葉



これだけ大きなお屋敷だと薪の在庫もこんなものではなかったはず。



係の人に
「オークランド一の豪華な鶏小屋があるわよ

と教えてもらったのは


コレでした(笑)

母屋とオソロの白の横板張り外壁


完全オーガニックの玉子は販売もしていました。

行った時は売り切れでしたが。
(※この話はコチラでも)


かつては広大な敷地にポツンと建つ屋敷だったようですが

今の庭は当時の面影を部分的に残す程度の広さ。


それでも丹精に丹精を重ねた美しい庭園です。



ここも別棟の洗濯部屋。



な、なんと自前の井戸付き

今でも水が溜まっていて相当の湿気


レンガの間から草ニョキニョキ生えていました。

照明で温められ、温室状態?


真鍮の造り付けのたらい



手動脱水機



ここはアイロン部屋のよう。

イブニングドレスもここでアイロンだったのか?


裏から見ると数々の増築の後がしのばれます。



雨の日だったので暗かったものの



緑が白壁に映え、庭が生き生きとして

それはそれできれいでした。


朽ちていく20世紀の建物を



生き残った19世紀の建物が抱く不思議な空間



6月29日~7月17日までの水―日(10:30-4:00)は
「ミッドウィンター・マジック」という企画で
家中がクラッシックなクリスマスデコレーションで飾られるそう。

また来れるかな?


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オークランド写真祭:アート・オブ・フォーリング・アパート

2016-06-23 | 映画・文化
今月はオークランド写真祭の月


普段あまり文化的生活を送っていない反省をこめて、
行かなきゃ
と心積もりしていながら、押しも押してとうとう今日
(※写真祭は2~24日まで)


やっと行ってきました

アート・オブ・フォーリング・アパート展


日本語なら

『朽ち果ての美 廃屋展』とか?


国内外の写真家が撮ったNZの廃屋の写真



明るい青空を背景に広大な生き生きとした緑の中で朽ちていく家々



それぞれの時代にそれぞれの目的を終え、

長い長い時間をかけて風化していく光景。


この写真展の名前の由来となった1枚



この家は10年以上、内外のさまざまな写真家が撮影していて

朽ちていく様子がリアルにわかります。
比較の写真が小さいのとショーケースに入っていたのが残念。
(※おまけに写真もブレブレ


ドアの前のポーチ部分の屋根を支える柱がとうとう1本になり

これが折れたら小さな屋根が崩れ、全体が大きく劣化しそう。
もう今頃は折れているのか?


居間やキッチンを残した写真が多く



寝室と違って多くの備品が残され、



いつの時代のものであっても食卓にしろ食器棚にしろ用途がわかり



誰かが暮らしていたときとのコントラストが大きく

目にした者の胸に迫るのでしょう。


誰かが作り置いた瓶詰の鮮やかさが印象深い一枚。



当時はモダンだったんであろう鮮やかなブルーに白いドアの

オーブン


キウイのどの世代の生活にもあった、1879年創業のエドモンズ

ベーキングパウダーとキウイ料理本の老舗中の老舗


ワイカトにあった精神病院のキッチン



下がったままの鍵盤に

止まったままの時を感じます。



NZの廃屋は気になっていて、ときどき写真に撮っていました。



タラナキ山と。

こんなに明るい光景の中でぼろぼろになっていくなんて


かつての燈台守の住居

手入されピカピカにペンキが塗り直された灯台と対照的
@いずれもタラナキにて



会場となった場所もまた古色蒼然とした建物でした。



時代とともに消えていく家と

時代を越えて生きていく家と。


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マナワヒネ

2016-06-12 | 映画・文化
なんだったら歩いて行ける距離なのに、めったに行かない

シティー


完全にお上りさん状態で行ってきました。

(※クルマで


お目当てはQシアターで上演していた

オカレカ・ダンス・カンパニー
マヌワヒネ


マオリ語でマナが魂、ワヒネが女性だから

女魂
とか?
(※写真がトイレでアレですが


オカレカは3年前に「Kロード・ストリップ」で知り
2年前はオークランド・シアター・カンパニーとの「パニオラ!」へ。
今回も「Kロード」同様にマオリ正月マタリキにぶつけた新春公演


開演前は飲む人、食べる人でシアターのバーは大賑わい。



オカレカはタアネ・メテとタイ・ロイヤルが共同で主宰しており
今回は2人が共同でアートディレクターを務めた
女性ダンサー5人によるパフォーマンス


「Kロード・ストリップ」は男性だけだったので、
あっちは歌舞伎でこっちは宝塚(笑)
オカレカは男女が席をおなじゅーしたらイケナイのか?


上演まではスクリーンいっぱいに広がるマオリの小母さんを

見つめながら待ちます。


ただただ表情が変わるだけの無言劇



大きさもさることながら

存在そのものが迫力で、幕が開いたとたんに


マオリの服装をした彼女の映像が現れマオリ語のカランガ開始。
カランがは「歓迎の呼びかけ」と言われる祝詞のようなもので
湿り気を帯びた高い艶のある声が朗々と響いていきます。


彼女こそが万物の母なる存在で、パフォーマンスは5人のダンサーが
大地の宿した子のように平らな場所から誕生するところから開始。
一枚の大きな大きな白い紗の中でうごめき、生まれ出でる姿の
神々しいこと


その過程を大きな一枚の布とライティングだけで
荘厳に厳粛に幻想的にやってしまうという神業で
しょっぱなからエラいこっちゃ


歌あり踊りあり芝居ありだった「Kロード・ストリップ」と違い
70分間ほぼ全員踊りっ放しという長丁場。
ラグビーの試合が80分ですからねー。
研ぎ澄まされた強靭な肉体がこれでもかこれでもかと迫ります。


女性5人とはいえ、こんな人が軽々リフティングもこなし(笑)

女性でありながら
性別を越えて
人間としての存在を強烈に叩きつけてくるオカレカの真骨頂


こっちの存在感があやふやだと、とって食われそうな勢い(笑)
布やちょっとした小道具と映像処理が本当に美しく、洗練されていて
オカレカは効く人には身体に毒なほど中毒性あり


共同代表のタアネ・メテが来ていました。
特に公演の後は皆に囲まれて賞賛の嵐。本人は消え入るような声で
サンキューサンキュー
謙虚な人なんだろうなぁ。


アルゼンチンタンゴのミロンガが
げっぷが出るほどオトコとオンナだったら、



マナワヒネは

ため息が出るほど軽々とオトコとオンナを越えていました。
(※私は断然こっちだなー


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映画「マネーモンスター」

2016-06-07 | 映画・文化
今朝は5kmちょっとのご近所ラン
かなり気温が高く、再び5月に逆戻りしたかのようでした。


変わりやすい天気ですが、ヨガもランも寒さに負けないように
がんばろうっと



今日は映画「マネーモンスター」へ

ジョディー・フォスター監督とジュリア・ロパーツの
社会派の経済サスペンスだなんて


個人的には
「とにかく見とけ
な組み合わせ(笑)


全米で人気の投資番組が生放映中に株ですった21歳の若者に
乗っ取られる
という実にアメリカンなシチュエーション


犯人の要求で人質にとられた人気司会者リー(ジョージ・クルーニー)と
犯人の様子がそのまま放送され、爆弾を巻かれた痛々しいリーと
現場に居残り無線で支援するディレクターのパティー(ロバーツ)・・・・


見終わって、いや見ている最中から思っていたのは、






もうこの世界にいなくてよかった
ということ。


心の迷いから株のディーリングルームから足を洗い、
調査部に移ったものの調査レポートの影響力に
迷いは深まるばかりでした。


少しでもいい情報
少しでもいい銘柄
というすべての行為の裏にある



もっともっと儲けたい
という飽くなき欲


今はこうしてエンタメとして観ているだけで、けっこうけっこう(笑)



スタジオを乗っ取られるという密室の心理劇で
このまま舞台にもなりそうなストーリー展開


リー、パティー、犯人(ジャック・オコンネル)はどアップで
表情や感情が露になる中、非常事態らしい抑えた演技を強いられ
この辺は名役者でもある監督の高いハードルだったんじゃないかな~
と想像します


しかし、困難の中で真実を嗅ぎ分けていくパティーとリー。
社会派ということもあって「ペリカン白書」を思い出しちゃいました。


サスペンスなので何回も観るタイプの映画ではないし
株取引のリアリティーとしては「??」な部分もあったけれど
「とにかく見とけ
は正解だったと思います。


ミッションベイのホイッツ

家から近いしいつもガラガラで助かります(笑)
おまけにグルーポンの1人9ドルクーポン、まだやってるし~


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映画「マザーズデー」

2016-05-19 | 映画・文化
またまた映画に行ってきました

文化の秋なのか


いえいえ、単にグルーポンの9ドルクーポンがあるから(素)

ホイッツは家から行きやすいので助かります。


映画好きの74歳の友人にも知らせてみたら、シニア料金って
8~8.5ドルが主流らしく、9ドルは高いと
彼らは別世界にいるんですねぇ


ジュリア・ロバーツ、ジェニファー・アニストン、ケイト・ハドソンと
そうそうたる顔ぶれながら話題にもならずに

ひっそり上映中(笑)


映画の内容よりも、
ジュリア・ロバーツのギャラが4日間300万米ドル(3億円超)
という方がはるかに話題になったような


話はシングルマザー、シングルファーザー、同性愛婚、異民族間結婚
子どもが生まれたものの結婚は拒む若い母親とそのパートナーという
さまざまなカップルが過ごすマザーズデーまでの日々と当日を描いた
ラブコメというより、ファミコメ・オムニバスといったところ。


大勢が右往左往するわ、ジェニファー・アニストンだわで、
「これってフレンズのファミリー版
と思ってしまいました(笑) それぐらい映画というよりTVなノリ
すべてのシチュエーションがお手軽すぎる~


早々に映画鑑賞というより、英会話レッスンと割り切りました


ジュリア・ロバーツがヘンテコなボブというより、おかっぱウィグで
テレビショッピングの女王として画面いっぱいの笑顔で登場
アメリカのリアリティーでもある垢抜けなさのリアル演出なのか
単に監督の趣味なのか?本人も相当嫌だったみたい(だよねー?)


その違和感大な姿でありながら、おかっぱの隙間からでもあふれ出る
大女優オーラがスゴかった
娼婦でのオーラは「プリティ・ウーマン」で証明済みながら、やはり別格!


ジュリア・ロバーツは次に控えているこっちの方が断然楽しみ



オークランドは少し寒くなってきました。
やっと季節が5月に追いついてきたかな?


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映画「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」

2016-05-10 | 映画・文化
世間に遅れること1ヶ月余り、やっと観てきました
ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル



あの映画「ボーイ」で大ヒットを放ったタイカ・ワイティティ監督の
マオリのマオリによる、あらゆる人のための映画




10歳のマオリ少年リッキー・ベイカーは母の写真1枚を持つだけの孤児。
写真の中の母は高校の制服を着たティーンエイジャー。


落書、盗み、放火と悪事を働き、里親を点々としてやってきたのは
陸の孤島のような人気(ひとけ)のない山の中の一軒屋
見渡す限りの森が檻のように取り囲む場所


児童福祉施設の職員と警察官にパトカーで送られてきたリッキー。
これだったら都会育ちの悪童もさすがに逃げられまい


里親に名乗り出たのは中年のマオリ女性
すべてを受け入れてくれそうな、大自然のように大らかなベラ
そこに登場するのがニコりともしない気難しそうな中年男ヘック


頑なだったリッキーも徐々に心を開き、10歳の誕生日には
生まれて初めてケーキで祝ってもらい、プレゼントに犬をもらう。
トゥパックと名づけ、それはそれは可愛がっていた矢先・・・・


ベラが倒れて急逝。
号泣するヘック。


ベラの急死を受けて、児童福祉施設はリッキーを別の家に送るため
引き取りに来ることに。
「ボクの家はココだ!」
とリッキーは冷たい行政に立ち向かい、森へ逃げ込むことを決意。


失意のヘックもリッキーを守って森に立てこもることに。
檻のようにリッキーを取り囲んでいたNZの深い森は2人を深く包む・・・・


と書いていくとマジなストーリーですが、そこはもうマオリですから
笑いあり多少ウルウルがあっても、またまた笑い笑い笑い


NZ以外の観客には
「こんなのアリ
の映画特有のご都合主義に見えることも、
NZではごく普通に現実だったりしますから


警察と軍を相手に森に立てこもる2人に1万ドルの賞金が賭けられる中、
偶然リッキーに出会ったマオリ父娘。
「えっあの有名なリッキー?写真撮らせてぇぇえ
とノリノリなのは父親だったり
(※もちろん、通報しないで逃がすしーーー笑)


ボーイが南島ウエストコーストの濃厚すぎるマオリ世界だったとしたら
人里離れていても北島テウレウェラの森。森さえ抜ければ町は近い
という按配でグッとマオリ色が薄まって、より万人ウケしそうな設定。
これなら世界進出もイケちゃうって


誰が見てもお釣りが来る映画じゃないかと

しかもグルーポンのコレを利用して1人9ドル。映画の日よりお得かな?


しかしNZの映画館っちゅーのはアイスやポップコームもだけど、

呑みもある
ボンベイサファイアなんか呑みながらじゃ、寝ちゃいそう


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オークランドでビルマ正月

2016-04-16 | 映画・文化
友人に誘われて、ビルマ正月のお祝いに行ってきました。

場所は大好きなグレンイネス


ビルマ人の多くは難民枠でこの国に移住しており、オークランドでは
その多くがグレンイネスの国有住宅で暮らしています。
友人はキウイと結婚していて難民ではなく、国際結婚の人も多いとか。


ステージでは大人や子どもの民族舞踊が続き

この子はたった1人で気丈に踊っていました。


観客がレイを掛けてくれるので



踊っているうちに

こんなことに(笑)
可愛かったり踊りが上手だったりすると、レイが増えます。


司会はバイリンガルで英語もありました。

民族衣装のお二人さん
基本、男性の腰巻(ラバラバ含め)が好きなのでアガる
夫にも履いてほしい


その後はランチに突入~

ビュッフェでしたが、テーブルの上にもいろいろ置いてあり


ご自由にどうぞ

というコンセプトでした。
このスープはトムヤムクン風


このスープはビルマ式薬膳スープ

NZには生えない木の葉っぱがたくさん入っています。


玉子にゴーヤ

本物のビルマ料理はもっと辛いそうですが、ここでは全般マイルドに。
どれもホントに美味しくて、週の半分がこんなご飯でもいいなぁ。


エビにオクラ

誰ともシェアしたくないような組み合わせ(笑)


結果、ビュッフェはこうなりましたん

右の黒いものは一押しのデザートのココナツがけ
真ん中は餅系が多いデザート各種
スープは薬膳


友人のチョイス

真ん中に鎮座している黒いのはビーフ
牛を食べない人も多いそうですが、彼女は食べる派
このキャベツ・キュウリ・紫キャベツの塩もみは真似できそう。


私たちのテーブルにあった

ご自由にどうぞの2品
どちらも美味しかったぁ


たくさんの人を紹介してもらい、最近オークランドに越してきた母子と
一緒に食事をしました。


彼女はジャングルを逃げ回り、タイの難民キャンプで6年を過ごした人。
ご主人は投獄され拷問を受けた経験があり、キャンプ滞在中に死別。
今年で9歳になった娘さんと2人でNZに難民としてやってきたそう。


受け入れられた難民は民族に関係なくマンゲレでトレーニングを受け
その後全国主要都市に分かれて新生活を始めます。


オークランドを強く希望したものの枠がなく、ハミルトンに送られ
そこで3年がんばったものの、アジア社会の小ささに不安を感じ
4ヵ月前に自費でオークランドに引っ越してきたそう。


今は国からだけでなく、ビルマ社会からの支援もあり不安解消。
英語の授業や職業訓練を受けながら、就職を目指しているそうです。


ジャングルや難民キャンプを生き延びたタフで気さくな彼女。
ぜひオークランドでチャンスをつかんで幸せになってほしいです


このブログによく出てくる、ソー、カー、ジョーには会えなかったなぁ。

ただ今、ソーの連絡待ち。
どこで何しているのか?
>ソー、早く連絡してよ~
と、ここで呟いてみる(笑)


その後は怒涛のボランティア
夜はブルースvsシャークス戦


夫もシーズン本格化でレフリー稼業が忙しいですが、今日は選手に
「まだレフリー、やってたの?」
と驚かれ



「ほっとけ
(笑)(笑)(笑)


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