ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ソレミオ・クリスマスコンサート

2019-12-21 | 映画・文化
仕事納めはムリでも💦
ボランティア納めとなり
クリスマス気分も盛り
上がってきたところで

シビックシアター


オークランドで一番幻想的な

場所ではないでしょうか。


ワインを片手に談笑しつつ

待っている高齢者多数


そして始まった

オペラ歌手3人のユニット
ソレミオ


左がテノールのペネ・パティ
右が弟でテノールのアミタイ・パティ
センターが従兄弟でバリトンの
モーゼス・マッケイ


モーゼスはオールブラックスの
テストマッチ前の国歌を低ーい
バリトンでよく歌っています。


世界広しといえども

登場しただけで笑いが
取れるオペラ歌手
彼らだけかもしれない


今や超売れっ子になってしまい
このクリスマスコンサートを
口実に帰国したようなもの
とも言っていましたっけ?


毎年ワイナリーのヴィラマリアの
屋外で行われていたコンサートが
今年はシビックになりました。

コンセプトはアットホームに
ソレミオのリビングルーム


でもこの真っ赤なレザーソファは
チェスターフィールド(笑)

南オークランドのマンゲレから
世界に羽ばたいたんだもん、
何に座ろうが、何を着ようが
(※ペネは3回着替えてました)
いいじゃんね


観客参加で甘く歌いかけるペネ



引いてる観客



チューをせがむペネ

笑ってごかかす観客
もう場内大爆笑


まぁ歌って笑って演奏して

丸く収まっちゃう


ペネが世界に出る前に行った
ハミルトンのコンサート
から3年。ずっと貫禄が増し、
彼らが元から持っていた
圧倒的な才能に裏打ちされた
ゆとりに円熟さが加わり、
同窓会的気楽さでした。


彼らはこの時期、ハワイでも
毎年コンサートやっていて、
いつかポリネシアンの本場で
観てみたいな



映画「ボヘミアン・ラプソディー」

2018-12-26 | 映画・文化
77歳の映画好きの友人に、
「とにかく良かったわよ~。フレディは素晴らしい
私たちはクイーンなんかろくに知らない世代だけど、
本当に良かったし涙が出たわ。絶対観た方がいい。」
と言われていたのが11月。


ちょうどハワイから帰ってドタバタしているところで、
そのうちと思っているうちに、こんなに遅くなってしまいました
でも、友人の言う通り、
絶対に観ておくべき映画でした


クイーンファンどころか特に音楽好きでもない私ですら
思い出せるあの80年代の空気感。


世界中が物質文化の豊かさを謳歌していた時代で、
欲しいものが尽きず、それを手に入れるカネがほしい、
ビッグになりたい
という剥き出しの野心が溢れていた時代でした。


そしてエイズという新しく恐ろしい病気が世に広まり、
それにかかるということは死亡宣告も同然だった時代。


マイケル・ジャクソンがいて、マドンナがいた時代。
デヴィッド・ボウイもいて「戦メリ」も大ヒット。
あの頃の熱い空気が蘇るようで50代は過呼吸気味(笑)


まずフレディ・マーキュリーという彫の深いエキゾチックな
イギリス人が、ザンジバー生まれのインド人というところで
ビックリ仰天
「ザンジバーってどこだっけ?アフリカだよね?」
と思わず思考が持っていかれそうな衝撃でした。


濃ゆい外見からスペインかイタリアのラテン系なのだと
思っていたので、見るからに厳格そうなインド系両親が
登場する家庭のシーンから話がスタートするところに、
コピーバンドによる単なる伝記物語ではないことが
強烈に印象づけられました。


そんな両親との確執があってこその、
Mama Mia Mama Mia, let me go
なわけね


バンドのメンツもドクターや歯科医の卵、電気技師とインテリ
フレディ自身も幼少からインドでピアノを習っていたそうで、
クラッシックの基礎があったよう。


傑作ボヘミアン・ラプソディー誕生の背景には
思い付き企画以前にクラッシックやオペラを解する
フレディの音楽的な深い素養があったようです。


とまれ、バンドの4人は意見の食い違いを克服しつつも
アルバムを作成し、ヒットを飛ばし、ツアーに追われつつ
スターダムを駆け上がっていく


しかし、成功したバンドが必ず直面するように、
フレディの独走で仲間割れが修復不可能なほど進み、
フレディのソロ活動の開始で、バンドは開店休業状態に。


そんな時に舞い込んだ1985年のライブ・エイドへの参加機会。
バンドの起死回生を賭けた奇跡のパフォーマンスの裏には
メンバーだけが分かち合っていた残酷な現実が・・・・


といことで、ご想像どおりその6年後、フレディは
エイズの合併症による肺炎でこの世を去ります。
制御不能なほどの才能と強烈な個性を与えられた、
偉大なる天才が走り抜けた45年。


実は今回、もらった映画券で行きました。

最高のクリスマスプレゼント


77歳はクイーンのベストアルバムを買ったそうですが、
私たちはYouTube観てます~
ウィ・アー・ザ・チャンピオンズ
が頭の中で鳴り響き、今夜寝られるかな






「モスクワは涙を信じない」なら、何を信じる?

2018-08-02 | 映画・文化
今年の映画祭の最後は

「モスクワは涙を信じない」
こんな往年の名画を銀幕で観られるなんて


話は1959年、戦後の雰囲気が色濃かった時代から始まります。
地方から出てきて寮の1室で共同生活を送る若い女子3人。


3人はそれぞれの夢を抱いて大都会の片隅で暮らし、その後、
おっとりした1人は真面目な男と出会って、夫の故郷へ。
なんとか社会的地位の高い男との結婚を夢見るもう1人は
有名スポーツ選手と結婚するものの、夫がアル中になり破たん。


3人目のエカテリーナは知識階級の出で工場で働きながらも
進学があきらめきれず、苦学してなんとか大学へ。


しかし、工場労働者時代に一夜の過ちでシングルマザーに。
その後、当時のソ連にあっては七転八倒の壮絶な苦労のもと、
子どもを抱えたまま大学に入って卒業しているはずなのに、


なぜか話はいきなり20年が経過
「父は亡くなった」と告げられて育った娘もすっかり大人になり、
エカテリーナは大工場の代表取締役として、絵に描いたような
キャリアウーマンの道を歩んでいるという、ハリウッド的展開


「ソ連としてはかーなーり無理がないか?」という疑問を圧倒するのが、
エカテリーナの前に忽然と現れる中年の王子様ゴーシャ


彼に出会うために、それまでの人生があったことを悟るエカテリーナ。
この辺の展開は「マディソン郡の橋」並みか?、顛末はともあれ
全編を貫くのは「東京(=モスクワ)ラブストーリー」
(↑ぶっちゃけすぎ


とまれ、ロシアを代表する名作であることは間違いなく、
何がいいって、そのタイトル 
映画史上十指に入る題名ではないかと。
(※他の9つがなんなのかはいざ知らず)


「モスクワは涙を信じないなら、何を信じる?」
と思っていたら、エンディングのテーマの歌詞に答えが
「モスクワは愛のみを信じる」
んだそうです
そーなの


しかし、ロシア物は長い
トルストイの「戦争と平和」を筆頭に、ドストエフスキーといい、
映画「レッズ」もこれでもかこれでもかの長さ+ウォーレン・ベイティ
今回も150分の2時間越え(笑)


いや~、映画ってホントにいいもんですね

サヨナラ
サヨナラ
サヨナラ







友だちは選べるけれど

2018-07-29 | 映画・文化
映画好きのボランティア仲間からメールが来て、
「ショップリフターズ(万引き家族)観た?」
観ましたとも。


シビックの緞帳

映画祭の原風景。
この幕が開くと映画の異次元へ(笑)


数年前の映画祭のときに、お互い映画好きと知り、
「アレ観た?」
「コレはどう?」
と映画祭の頃になると情報交換をしていましたが、
最近は月に1回会えるか会えないかでご無沙汰でした。


私たちはアーリーバードで5本分まとめ買いしておしまい。

彼女は迷い倒して
17本に絞ったそう


「それって絞ったことになる
とウケてたら、
義理のお兄さん夫婦は30本なんですと
上には上がいた。


彼女はこれから3日間で8本だそうで、
タフな68歳
(※じゃなかったかな?)


「友だちは選べるけど家族は選べないなかで、
他人同士のひとりひとりが身を寄せ合っていきながら、
どんな家族よりも強く結ばれたのには感動したわ。」
というのが、彼女の万引き家族評。


出生も今の家族にもとても恵まれた、幸せそうな人の口から、
友だちは選べるけれど家族は選べない
なんていう重い真実がぽろりと出て、思わずドキリ


普段は仲間うちのムードメーカーで彼女がいるだけで場が華やぎ、
話題も豊富、ユーモアのセンスも抜群、社交的で活動的
そんな彼女の冷静で客観的かつ鋭いコメントに、


「だから気が合うんだろうなぁ
と、性格が全く違う私はふと思ってしまいました。


今年はこのアヒル口のツルに会うのもあと1回。

来年は6本にして、年々1本ずつ増やし、
60代には10本観られるご身分になっていたい
ささやかな私の夢ですわ(笑)
(※彼女の年齢になったら追いついてる





まさかの「ベルリン・天使の詩」

2018-07-27 | 映画・文化
昨晩、記事を上げて寝ようとしたら、
イケてないだってぇ~
と明らかに不満げな夫。


「2人して、イケてないね
と自分で言ってたのに、記事になると認めたくないよう。
なんたるちあな見栄っ張り


そうしたら、今朝になって、
「イケてない2人に『いいね』した人がいる~
と書いてもないのに、喜んでるとか


「いいね」機能は、なんなのか全く理解していませんが(笑)
(フェイスブックにつながってる?←してないのでわからない)
世の中には「いいね返し」なんていう言葉もありますよね。
そんなこんなで、どうやって返すのかもわかりませんが、
ありがとうございます



さて、今日も映画祭でシティーへ。
ヴィム・ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」が観られるなんて
壊れかけた股関節で駆けつけましたよ(笑)


ベルリンなんて行ったこともないのに、あの80年代が蘇り
ヒロインと自分がほぼ同い年だったことや、
90年代の夜明けを知らない夜明け前の空気感
街角の至るところにたたずむ大人の天使たち



・・・・・



・・・・・



・・・・・



しかし、それ以上にいろいろ思い至ることがあり、
とてもブログでは書ききれないのでぜひ
メルマガにしよう


でも、その前に仕事とボランティアがあるので、
その後にしよう
ということで、そのうち書ければ・・・・


ここまで快復したのは、昨日に続く問題箇所の温め作戦の奏功

再寄卒のときにもう一つ見つけていた温湿布
貼り付けタイプだったので、外出にバッチリ


これも使用期限2014年4月(爆)

この時と同じものなので同じ人がくれははず
今頃になって大助かり
ホントに誰がくれたんだろう


帰りにモジョへ



夫の意見で撮り直し

何が違うかわかります?








答え:△のモジョシュガー
夫がロゴが見えるようにセット
店の回し者かっ(笑)


金曜日の午後とはいえまだ早い時間にヨットがたくさん

優雅な大人の早めの週末なのか
将来のアメリカスカップへの練習なのか
単に天気が良くて暇で金持ちなのか


さすが帆の街
(※合併前旧オークランド市のキャッチ)






世界報道写真展2018

2018-07-23 | 映画・文化
今日はシティーへ。

相変わらず降ったり止んだりの天気


今年も行って来ました

世界報道写真展


スミス&コーヒー6階の長い廊下の向こうには



目隠しされたサイ

密猟されないよう南アからボツワナに移されたところ。
しっかり生き延びるんだよ


今年も目を背けたくなる世界の現実をしかと目に収め、
平和なNZにいるとつい忘れてしまいたくなる事を
鮮明で冷徹な写真を通じ脳裏に焼き付けてきました。


血みどろの遺体写真など目にするのはココだけ。
通常の報道では触れないだけで、実際には起きていること。
1年に1回ぐらいはきちんと向き合おうと足を運んでいます。


動物や子どもたちの思わず笑顔になる写真もありますが、
やはり重い重い現実にやや打ちひしがれるものです。



ランチは初めての韓国料理へ



二面が窓になった明るい店内

すっきりした感じが好印象


夫が頼んだまさかの

豆腐石焼きビビンバ
豆腐な気分だったそう
草食男子ではないのに


私はキムチ麺

海苔がキレイに盛ってあったのに箸で崩してから
写真を撮ったのでとっ散らかってしまいました


なんと、




韓国料理で




心配な




MSG



アレルギーが



出なかった



再訪決定






ネイキッド同窓会

2018-03-23 | 映画・文化
昨夜はここへ。



場所はシビック



観たのはコレっ

あの6人が帰ってきた


しかも、

マジシャンとしてぇ
その胡散臭いコンセプトだけで、
笑いが取れるってもんで(笑)


「そんなのできんの~
って、ついチケット買っちゃうじゃん


そう思ったのは私たちだけではなかったようで、
まんまと引っかかった老若男女で初日からほぼ満席
(※白人高齢者率が高くてビックリ


ネイキッド・サモアンズといえば、私たちにとっては2006年の
映画「シオネズ・ウェディング」
移住後2年未満でしたが、アイ(ランダー)ちゃん文化には
どっぷり


笑って笑ってスコーンと落とされ
でも笑いながら立ち直って
いい加減だけど真剣で
おもしろいけど鋭くて
辛いけどあったかくて
カツカツでも豊か


そんな矛盾した一筋縄ではいかないものが
なぜか賑々しくぎゅうぎゅうに納まった
暑苦しいのに居心地がいい不思議な島文化


今回はネイキッド・サモアンズ結成20周年の特別企画でした。
みんなそれぞれに売れっ子になった今、かなり奇跡的な再結成
しかも、マジックはじめいろいろな仕掛けで相当練習したもよう。


「これは多分オレたち最後のショーだから、ぜひ見に来てくれ」
というオスカーのメッセージは、かなり本音なんでしょう。
もう6人一緒のこんな贅沢な時間を作れないのでしょう。


ショーを観ながら、観客たちもまた自分たちの20年を
しみじみと振り返っていたのでは?
そんな同窓会的雰囲気がシビック全体に漂っていました。


14年しか振り返れない私たちですら、
移住直後のドタバタから、仕事の状況もあれこれ変わり、
子どもたちを育て上げ、猫たちを看取ったり迎えたり
ホントにいろいろあったよねぇ
と、しみじみ。


それだけ彼らが本音の本気で20年を突っ走ってきたから、
観ているひとりひとりの気持ちも共振するのかな?


この同じ空間に集いあえたことがひとつのマジック







クリス・ボッティNZ公演

2018-02-27 | 映画・文化
平日の夜にタカプナまで出かけたのは、このためでした。

クリス・ボッティNZ公演
2月21日の1回限り。この後は香港へ。
夫がファンで私はオマケ。


トランペットのコンサートなんてマイルス・デイビスとナベサダ以来?
ということは日本にいた時以来
クリスはマイルスに感化されてトランペット奏者になったそう。


マオリモチーフが素敵なステージ



なんと

撮影可でした


「パパやママと来ているような若い子は前においで。
本物のミュージシャンたちをしかと観ていってくれ。」
とも。その音色のように心根も深く美しい人


クリス自身が終始語りかけるステージは
コンサートではなくまるでセッション
本人も「これはジャムだな~」と言ってました。


会場はクリスの演奏だけでなく、その優しい人柄に酔いしれ

バンドや仲間も脇をしっかり支え


いろんな若手が続々と登場しました。



彼女はムードメーカーでブルーのドレスがホントに似合ってた!



1曲だけのお披露目だったけれど、大切にされている若手。

クリスもさまざまな人たちに育てられたそう。
夫はヨーヨ・マのステージで知ったよう。
(※詳しくはコチラ。東京はブルーノートでやったんですね~



圧巻だったのが彼女、サンディー・キャメロン



1735年製造のガルネリをガンガン弾き



飛んだり跳ねたり

ピョンピョンピョンピョン


このガルネリは
ビットコイン200個分なんだそう~
(※クリス談)

観ているこっちがハラハラドキドキ
シカゴのストラディバリ協会から貸与されているそう。
保険に入ってるとか、そういう次元の話じゃない(笑)


ちなみにクリスのマーチン・コミッティは

ビットコイン1個分だそう(爆)


キウイもこういう時はのせ上手

みんなでノリノリ


このピアニストが誰かに激似でずーっと考えていたら・・・・

元イングランドのセブンスコーチのベン・ライアンだった(笑)
というラグビーファン以外にはどうでもいいオチ
(※夫が思い出してくれましたわ)


最後はとうとう笑顔

「ステージはキミのものだよ。」
と言って袖に下がり、サンディーの好きなようにやらせたクリス
きっと自分もスティングらにそうされてきたんでしょうね


人を信じること
特に自分より若い人(子どもも含めて)を信じること
それが愛なんだな、とつくづく思いました。


実はこのコンサート、夫の自分への誕生日プレゼントでした
そうしたら最前列に座っていたその日が誕生日だった人のために
クリスが「ハッピーバースデー」とやってくれ、こちらまでウルりん

2018年の年頭を飾るに相応しい素晴らしいひととき
いつかまた来てね






ベクターライツで、おめでとうオークランド!

2018-01-29 | 映画・文化
今週末のオークランドは市政記念日で3連休でした。


ここ数年は毎年のことながら、連休は仕事とボランティア
徹底的に世間と真反対を行く私ですわ
別に世に背を向けている訳ではないんですが(笑)
単に時間がない


どこにも行けなかったので、せめてこれぐらいは・・・・

ベクターライツ
電力会社と市の共同主催によるハーバーブリッジを彩るライトショー


夫のアイデアでサイロパークへ

ここはいいかも


写真では遠くに見えますが

本当はもっと近くてリアル


ショーは6分間ですが、合間もずっと点滅していました。



天気も良く視界良好



ボートで水上から観ている人たちも。


ラジオでショーに合わせた音楽が聴けるはずだったけれど

ネット回線が限界だったのか音量が上がらず残念
最初はマオリのカランガで始まったもよう。



私はこの街が、この国が心から好き



死ぬまでにそう思える場所に出会うことができ、
ここで生涯を終えることができるなんて



幸せな事なり



178歳おめでとう

My Auckland



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ワイヤード

2018-01-25 | 映画・文化
息子はコペンハーゲンでプッチーニ
親はQシアターでオカレカ



あり
ですな


新作ワイヤードを観てきました。

ところがイメージ写真にあるようなこの手のシーンが一切なく
んんん


3メートル四方ぐらいの狭い3D空間での男女8人の乱舞は
見応えがあったものの、がんじがらめからの解放という
ニュアンスはかーなーり薄まってしまったようで
なぜ、あんなイメージ写真を使ったのか?


オカレカらしい削り取られ、追い込まれ、ギリギリのところから
しなやかに、軽やかに、優美に、妖艶に、力強く天駆けるような
再生への美学を感じるシーンがなく、強弱や明暗もないまま、
最初から最後まで全力の舞踏でした。


今までの全員男性か全員女性の中で強烈に性を問いかける
というコンセプトもなく、ちと残念


作品としてはKロード・ストリップマナワヒネに断然軍配


特にKロード・ストリップは渾身の作だったと思います。
映画のように簡単に再上映というわけにはいかないので
もはや幻の名作なのかな?
(※詳しくはかつてのメルマガで)


開演前のトイレではノリノリのオカマちゃんに遭遇。
女子友から、
「トイレの後は鏡の前で髪を整えなさいよ。」
と教えられていました。
その横で私も髪を結び直していて大笑い


「いいの。アタシのはナチュラルにキレイだから~
とストパーがかかった艶々のロングのウィグを
びゅんびゅんいうほど振る~
(※ズレないものなんですね)


ラブリーなアイ(ランダー)ちゃんたちでした。
オカレカ行くと必ずこの手の人たちに会えて楽しいです


確か前回はミニスカ+ハイヒールのかっけ~おネエさんが
カツカツカツカツカツっと男子トイレに入っていったり(笑)


魂を削るように踊る共同代表のタアネ・メテとタイ・ロイヤルの
舞いはもう見られないのか(寂)?


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ポールがやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!

2017-12-16 | 映画・文化
今日は珍しく電車で出かけました。


駅のベンチで知らない老夫婦と話始めたら
「これからポール・マッカートニーのコンサートに行くの!」
と、60代と思しき夫婦がる~んるん
夫婦とも大ファンで、奥さんはイギリス人でした。



そっかー今夜だったのか!



夫はポールの大大大ファンで迷っていましたが
けっきょく行かないことに。
特にファンというわけではない私は、小さくホッ
あの金額なら、「旅行に行きたい」というのが本音(笑)


その夫婦曰く、
「今朝、カフェで食事をしていたら、オーナーのチャイニーズが
ビートルズを知らなくて驚いたわ。あなたは知ってる?」
と聞いて来ました。


知ってるもなにも、1993年の東京公演のときは、
「温にポールを聞かせたい
という夫の願いで、妊娠中の大きなお腹で香港から行きました。

(※温クン、聞こえてた?)


ビートルズを知らない世代かぁ
曲を聞かなくても、その名前は永久不滅かと思っていましたが
そうとも限らないのかな?知らなければ耳にしていても
わからないしね


電車の中は真っ赤なサージェント・ペパーのコスプレがいたり
遠足バスの雰囲気でした
中年夫婦の乗客がみんなコンサートに行きそうに見えました(笑)
お天気にも恵まれて、いいライブ日和だったんでしょうね。


どーも私は電気で拡声した大音量が苦手
静かさを好む余り音楽もノイズになってしまう方

ライブはソレミオ止まりかな~(泣)


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ポップアップグローブで真夏の夜の夢

2017-12-07 | 映画・文化
塔が見える見える

競馬場のクラッシックな造りにマッチしてる?


今夜が初演だったポップアップグローブへ。

@エラズリー競馬場


老人ホームのバンからはご老人たちがぞろぞろ降りてきました。

シェイクスピアですもんね、ご老人も気になる


入場するとパティオが設けられており、

飲んだり食べたりおしゃべりしたり~


こんな人もフツーに通り過ぎていくし~(笑)



とうとう参上

去年のシティーでやっていた時は夫が長期で日本におり
タイミングが合わず、エラズリーでデビュー


ポップアップグローブはマイルス・グレゴリー率いるNZの劇団で、
400年前のシェイクスピア劇場だったセカンドグローブ劇場を
1枚のスケッチから世界で初めて原寸大に仮設劇場として復元し、

(※ウィキより)


古(いにしえ)の人たちと同じようにシェイクスピアを楽しもう

という相当野心的な企画


仮設とは思えないほど凝った復元に見えます。



全体はこんな感じ。これはメルボルン公演の劇場。

10月に行った時には上演中でした。


1階の立ち見がなんとも新鮮

上演中も役者の問いかけに観客が返事をしたり野次ったり(笑)


みんなビシバシ参加して一体感ハンパないっ

始まりからしてこうですから
触ったり声かけたり写真撮ったり(笑)


インハウスの全員男性からなるバッキンガム・シアターによる

美しくも


ハチャメチャで(笑)



とことんNZな真夏の夜の夢

なんでマオ(リ)ちゃん


衣装の絢爛豪華さ



99%の観客が理解できないはずなのに

マオちゃんたちが完全にマオリ語で通し


マオリの正装+鍛え上げられた身体の美しいこと

何度もバック転決めるし~


ともあれ、
許されぬ恋や実らぬ恋に苦しむ2組のカップル
演劇集団の建設作業員
マオちゃんたち


こんな衣装にコロコロ付きのスーツケースで駆け落ちとか


この3つのグループのオムニバスで前半が終わり、

さすがに夜も深まってきました。


後半は3グループが

入り乱れ


呪いの掛け合いで

ハチャメチャな筋書きがさらにメチャクチャになり(笑)


その間にも役者たちが変わりばんこで演奏もこなし



1人何役もの大車輪



彼は



彼女だし(笑)



手前の赤い衣装の夫役の領主と黒い衣装の家来は



彼と



彼だし(笑)



そして最後はみんな腰に手がいって



お約束の

ハカ
(※そこかい


上演も、そのうち劇場も

跡形もなく消えていくのかと思うと
なんとも不思議


劇場が自前なところはシルクドゥソレイユ
マオちゃんが自由闊達なのはオカレカっぽ~い

この手のものに詳しくないなりに、単純にそう思った
楽しい一夜でした。


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スタジオジブリ・フェスで魔女の宅急便

2017-09-12 | 映画・文化
スタジオジブリ・フェス、始まってますね~
忙しかったり、NZにいなかったりでやっとこさ参戦。


シルビアパークで魔女の宅急便を観てきました。

で、黒猫ジジが出てくるもんだから帰ってくるや夫が、


「今日からクロはジジだなっ

とわけのわからないことを言いだし、固まるクロ


主人公の13歳の駆け出し魔女キキが住む街はウェリントン!
と思って出かけていったら、どうやらスウェーデンだったようで
建物が全然違うし、左ハンドルだし


久しぶりのジブリ映画、よかったです~
やっぱり映画は映画館で観るのが好き。


映画の後はピザを食べに行くつもりが・・・・

ふと目に入ったここへ。
何屋さん
っていうほど、シンプルな造りですが。


ここですわ。

近すぎてわからない


これならどーだ

ベターバーガー


50代がこんなもの夕食にしていーのか?

とか言いつつ、エンジョイしましたわ(笑)
(※さすがにソフトドリンクは遠慮。夫は飲んでましたが)


夫はメニューにない裏メニューだけど、みんな知ってる

全部挟みのスーパースター
ペロッといってました。
私はポートベロのマッシュルーム


こういう時でも善(20歳)には夕食を作っていくマメ母
(↑本人に言われないので自分で言う
帰ってからは明日のお弁当も作りました


善には不在中猫の面倒を見てもらっているので
頭が上がりません

今はココもいて3匹だしねぇ~


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映画「ケディ」

2017-08-05 | 映画・文化
私たちの今年のNZ国際映画祭の最後を飾ったのは
イスタンブールの街猫ドキュメンタリー「ケディ」
(※ケディはトルコ語で猫のこと)



「トルコの岩合さんかぁ~
と思って出かけたら








そのとおりでした(笑)
7匹の猫とそれにかかわる人たちのオムニバス仕立て。


合間合間にドローンから俯瞰した、オレンジの家並みや
高層ビルが無秩序に続くイスタンブールの都会が映し出され


歴史とドラマ、活気と寂寞、人情と信仰、過去と未来、そして貧富
すべてに満ち溢れた混沌のアーバンライフの中をひょいひょいと
横切って行く無数の野良猫というよりも、街猫が登場します。


猫たちが飼い猫なのか街猫なのかは、所詮人間側の言い分で
当の猫たちは好みの距離感で人と暮らしているように見えます。


飼われていてもいなくても、自由気ままに街を闊歩し好きに眠り、
お腹が空けばご飯のある場所に行き、それが誰かの家なら飼い猫、
路上だったり魚市場だったりお店なら街猫


イスタンブールに野良猫が多いのは、世界各地から集まる船で
ネズミ捕りとして飼われていた猫が、入港したときに陸に下り
そのまま居ついてしまったり置いてきぼりにされたからで、
それを街の人が可愛がり、長い長い人と猫の歴史ができたよう。


先代シロ猫ピッピは血統猫ターキッシュ・バンにそっくりでした。
(※と思うのは飼い主だけ?)

(※その話はコチラ


アニキのトラ猫チャッチャは全然違ったのに(笑)

そのせいか昔からトルコの猫には親近感がありました。
いつかケディたちに会いに行ってみたいな~


でも、そんな遠くに行かなくても、

うちにはコヤツらがいるしな~


ケディは大盛況で、夫が
「これってキムタクより入ってんじゃないか
と言うシビックの混みようで、老若男女の猫バカ大集合
オークランドも捨てたもんじゃない(笑)


今年の映画祭は計4本と少な目でした
去年は6本でしたが、今年は忙しかったのでこんなもん?


次はジブリ・フェスですねぇ
何を観ようか


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映画「ジ・アザー・サイド・オブ・ホープ(原題)」

2017-08-02 | 映画・文化
今年の映画祭3作目は


フィンランドの鬼才アキ・カウリスマキ監督の最新作
だそうで、何も知らずに出かけました

「ジ・アザー・サイド・オブ・ホープ(原題)」
ググッたら、朝日の記事が出てきました
観終わってから勉強してるという


この映画を選んだのは、このシーンが目を引いたから。

まるで絵画のよう
(※壁の肖像画まで構図に加わってる


そして、
「シリア難民をコメディー仕立てって、どーゆこと
という好奇心でした。


世界報道写真展で本国や難民たちの惨状をさんざん目にした後で
「あれがどうやって笑いどころが、笑顔になるの
という思いで出かけていきました。


まず驚いたのは、この動画全盛時代に全編を貫く
動く静止画のような構図
動かないことでこうも印象が深くなるのかと驚愕でした。
動きもなけりゃ、台詞も少なく、演技も表情も乏しい
フィンランドの人ってみんなこうなの(笑)


なんでも過剰に溢れかえった時代に、ここまで抑えると
観客は本能的に足りないと感じる部分を補おうとして
行間を読み、沈黙の意味を探り、わずかな表情も見逃さず
想像力をフル回転させながら、頼まれもしないのに
銀幕に映し出されるもの以上のものを勝手に追い求める


結果的にどっぷり深入りし、払った映画代と費やした時間以上に
楽しめる
なんなの、この究極のエンタメ


朝日の記事ではシリアからフィランドに逃れてきた青年カレドの
働くレストランが、怪しげな寿司屋に鞍替えし・・・・
とサラっと書いてありますが、難民ですからそこまでが命がけ。


石炭の山に埋まって真っ黒になって密入国。
駅でシャワーを浴び、難民申請をしようと警察がどこか尋ねると
「正気か
と驚かれ、
「よく考えろ
とも言われる始末。


生きるか死ぬかのカレドとフィンランドの淡々とした日常の対比。
その中でニコリともせず彼を助ける人々と、
「このユダヤ野郎!」
とその対極にあるイスラムであることも構わずに彼を刺す男も。


レストランを営むウィックストームの怪演とカレドの抑えた演技。
Yシャツの行商をしていたのに自分はヨレヨレのスーツ姿の
ウィックストームと、本国では自動車修理工だったという設定が
不自然に思えるほど真っ白でアイロンの効いたシャツ姿のカレド


その高潔さは高貴とでも呼びたいほどで、密入国の不法滞在者が
一番まともで知的に見えてくる不思議


色彩も音声も抑えた中で、やたらに挿入される音楽演奏のシーン。
まるで抑制されたものを吐き出すかのように繰り返され
その中のストリートミュージシャンの1人が監督自身で
音楽で狂言回しの役を担っていたわけです


退屈そうなフィンランドの日常から踏み出さずに
普遍の人類愛という壮大な存在への希望を描き
究極の中にもユーモアが見出せることを証明し
観る者すべてをホッとさせ、笑わせ、最後には
「世界はまだまだ捨てたもんじゃない。」
と勇気づけてくれる映画。


カレド役のシャーワン・ハジはスター誕生となったのでは?
本当にシリア出身の俳優で王族のような風貌。
英語もできるし、今後はイスラム役でブレイクしそう



いや~、映画ってホントにいいもんですね

サヨナラ
サヨナラ
サヨナラ


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