昨日はオビディエンスの「世界大会派遣選考会」でした。
蒼太は昨年この選考会で「日本代表」に選ばれました。
ベルギーで行われた世界大会を最後に引退して
今は私のお勉強に付き合ってもらっています。
オビディエンスは細かい作業の連続で、しかも一つ一つに対する意識を高める必要がある。
この「意識」と言う部分がとても重要で、
競技科目の形を教えると、犬たちは比較的簡単に理解します。
科目の一つの「BOX」に入るという行為もボーダーコリーはあっという間に理解するので、
この「意識」という部分がおざなりになりやすい。
オビディエンスの「BOX」に向かう、とか「コーン」を回るとか
「ダンベル」を取りに行くなどのハンドラーから離れて行く作業を
意欲的にさせることは欲と理性のせめぎ合いだ。
以前、この部分で悩んだ時に、「その興奮は必要?」と言われたことがあった。
技術がないのにF1カーに乗って、トロトロの走りで
コントロールできた方が安全でしょって感じが納得いかなかった。
私の求めてるものはそこにはなかった。
コントロールするためにダメ出しや過保護が過ぎれば、犬は自信が持てないし、
チョークチェーンなど、ハンドラーからの痛みを知ってる犬は
「勝手なこと=離れること」は痛みと連動してしまう思考回路が形成されているから
上に挙げたような作業にためらいを感じてしまう。
オビディエンスが面白いと感じた理由の一つは、
これら犬を形成する「心」の部分とどう向き合うかで、
出来上がる表現力が違ってきてしまうというところ。
それを強烈に感じたのが、世界大会で各国の選手が練習をしているのを
見る機会を得てからでした。
私にとって、全てが勉強でした。
全てが刺激的でした。
そして自分が目指しているものがあながち間違ってはいなくて、
でも、それにはもっともっと勉強が必要だと強く感じました。
今年の世界大会は、オランダで開催されます。
たくさんのことを見て感じて、吸収してきて欲しいなぁと思います。
代表になられた皆さん、おめでとうございます!!