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抗がん剤治療と副作用

2016年01月09日 | Health

約半年かけて抗がん剤の治療をする予定だった。

(8日に撮った写真。お口からはずっと黄色い液体が漏れていたのでペットシーツを敷いてた)

 

5日朝、病院に預けて、第1回目の投与を終えて夜帰宅した。

ご飯も元気良く食べて順調だった。

夜中2時間おきにチッチをした。

いつもより明らかに多かったが、ステロイドと輸液のせいだと思った。

 

6日朝、食欲がなく食べなかった。

夕方、近所を少し歩いて散歩。

その直後から嘔吐がはじまった。

嘔吐は明け方にかけて酷くなっていくように見えた。

 

7日朝、少し治まったかに見えたが、10時ごろ血便になった。

そこからは急激に苦しそうになっていった。

嘔吐物にも血液が混ざり何か良くないことが起きている気がした。

T先生に電話をするとすぐに来た方が良いという。

 

病院で検査を受けると、抗がん剤治療による「多臓器不全」と診断された。

「腫瘍溶解性症候群」も起きていると思われるということだった。

喉を触ると明らかに腫れていた腫瘍部分が、すっかりなくなっていた。

急激にがん細胞が溶解して体中を流れることで起きる「ショック状態」だった。

極度の脱水症状で継続的に輸液をする必要もある。

病院に入院が必要な状態だが、夜間に何が起きてもおかしくない状態だと言われる。

家に帰るということは「看取り」を覚悟することになる。

一旦、処置をしてもらうために欧介を預けて、夕方どちらにするか選択することにした。

迷った。

高齢なのでこのような事態は考えてはいたものの、助かる可能性を捨てられずにいた。

3時ごろT先生から連絡があった。

まだ迷っていた。

先生から「やはり連れて帰られた方が。。。」と提案され、決心がついた。

 

その夜、オットと蒼太と欧介とリビングで過ごした。

一睡もせずに欧介に声をかけ、撫で続けてた。

胃に溜まる液体を何度も吐き続け、下痢というよりはお腹に溜まった液体が出続ける。

朝を迎えて欧介が生きていることが信じられなかった。

生きてる!ってだけで嬉しかった。

 

8日、状態としては良くなった感じはなかった。

身体から出る液体は減る様子もなく、ただ尿は全く出なかった。

これが腎不全を起こしている可能性が高いことを先生の説明から知った。

病院での検査で、膀胱に尿が溜まっていないことがわかった。

助かる術はないことを告げられた。

輸液だけはしてもらったが、身体に液体を入れればそれが出る。

極度の脱水症状を考えると必要な処置だった。

命を諦めないことが、欧介を苦しめているのかと自分を責めたりした。

それでも、声をかけ続け、欧介をキレイにし、撫で続けた。

夜は、みんなでいつものようにベッドに寝た。

少しでも欧介が安心できる場所を与えてあげたかったから。

 

午前3時、おしっこが出た。

吐いた時にすぐに起こしてやることができずに鼻に逆流させてしまい苦しがった。

午前4時半、再びおしっこが出る。

午前6時半、またおしっこが出る。

その後、吐きが治っていった。

また新しい朝を迎えることができた。

 

9日、腎臓の機能が回復してきたことは奇跡だった。

 

 


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