私はアジリティーと訓練をやっていますが、どちらもウチにとってワン達との絆を作るために
無くてはならないものです。
どちらか一方に問題がある時には、もう一方が修正の役割をしてくれているのだと思うのです。
ダンベル持来が得意な蒼太は、オビディエンスで自信が無くなったり、競技会場のざわつきに
怖くなったりすると、「ライナスの毛布」のようにダンベルに依存していました。
ダンベルさえあれば、自信のない自分も恐怖におののく自分も慰められるのでした。
「ダンベルが無くても頑張れるよ」「大丈夫だから頑張ってごらん」「ちゃんとやろうね」
依存してても何も解決しないと言うことを蒼太にわからせ、やり続けて、
少しづつ修正していったことで、アジリティーでも変化が現れた。
興奮して訳が分からなくなると、とりあえず一番自信があるトンネルに入れば
慰められると思っていたけど、そうじゃないんだってことが分かってきた。
羊追いで興奮してしまうと止まることができなかった蒼太が最近では指示を聞き
きちんと止まれるようになってきました。
止まれないからと言って、止まることを強制したところで、好きな羊を本能で追う蒼太には
全く通用しません。
だからこそ、別のアプローチで同じような根っこを持つ問題点を探りだし、そこを修正する。
あくまでも例ですが、アジリティーで興奮して走れない子に、興奮を鎮めるために
チョークチェーンで絞めあげても効果はたぶん一瞬です。
次の場面では、また興奮して「ヒィヒィ」言ってるでしょう。
治すのはそこじゃない気がするのです。
オビディエンスに取り組んでいて、逆にやる気がないなどの問題があれば
そこを治すことに取り組むことで、どちらにも良い相乗効果が表れるのです。
私は、問題となる行動の本質を見抜くことが大事だと思うのです。
興奮症だから仕方ない、怖がりだから仕方ない、難しい子だから仕方ない
それじゃ何の解決にもならないです。
それぞれの問題は違うけど、案外同じ根を持っている。
だから一方が良くなると、もう一方も良くなる。
一方が悪くなるともう一方も悪くなる。
すべてはつながってる。そう思う今日この頃なのでした。
そんな欧介兄さんのお鼻を今日もポチットお願いいたします。