旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

林正寺

2007年11月22日 | 旅 歴史
長野市松代町清野にある林正寺です。
 本堂は、もとは松代藩2代藩主・真田信政の霊屋として長国寺に建てられたものですが、昭和27年に現在の場所に移されました。本堂および表門は県宝に指定されています。
 信政御霊屋は、万治3年(1660)に父・信之の御霊屋と同時に建てられたもので、桁行3間・梁間4間の入母屋造りで、信之御霊屋とまったく同じ造りになっています。 
 「カチューシャ可愛や~」で知られる松代出身の名女優・松井須磨子の演劇碑が林正寺の中にあります。また、玄関の中のホールには、須磨子の素顔の写真、大理石に須磨子自身が彫った恋歌があります。 
 松井須磨子は明治19年松代町清野に生まれました。本名は小林正子です。坪内逍遙、島村抱月に師事、日本最初の新劇女優として幾多の波乱に満ちた生涯を送りました。抱月との恋に生き、大正8年34才の時、抱月の亡き後を追って自らの命を絶ちました。
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大英寺

2007年11月15日 | 旅 歴史
 大英寺の本堂及び表門は寛永元年(1624)真田信之が夫人小松姫の霊屋として建立したもので萬年堂とも称しました。明治初年大英寺の諸堂が取り壊された際この霊屋を同寺の本堂として代用したものです。表門・本堂とも長野県宝に指定されています。
 小松姫(大蓮院)は徳川四天王の一人として名高い本田忠勝の娘です。後に家康の養女となりました。信之が西軍につかず徳川に味方したのは養女といえ家康が父に当ることからだともいわれています。
 見樹院殿の墓があります。真田信之の二女で母は大蓮院殿(小松姫)です。夫の佐久間備前守安次が死去した後、上田に帰り上田城、西の台に住んだことから西の台殿と呼ばれ、松代に移封してからは二の丸殿、信之が隠居してからは柴殿と呼ばれました。
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